アメリカのイエレン財務長官が中国の何立峰副首相と会談し、中国の過剰生産に懸念を伝えました。

米 イエレン財務長官
「米中が健全な関係を築くには、両国の企業や労働者に公平な競争条件を提供しなければならない」

 中国を訪問中のイエレン財務長官は5日、何立峰副首相と会談し、「アメリカは中国との健全な経済関係を求めている」としたうえで、中国国内の電気自動車や太陽光パネルなどの過剰生産に懸念を伝えました。

 アメリカは中国政府による巨額の補助金が過剰生産につながり、市場の競争環境をゆがめていると批判しています。

 また、対立の激化を回避するため、対話を維持することの重要性も指摘しました。

 一方、アメリカのインド太平洋軍は5日、米中の間でこれまで途絶えていた「軍事海洋協議」をハワイで再開したと発表しました。

 台湾周辺や南シナ海では中国軍機による危険な行為や中国船による威圧的な行為が続いています。

 アメリカ側は声明で「中国軍とのオープンで直接的な意思疎通は事故や誤解を避けるために最も重要だ」と強調しました。