暴動が続く南太平洋のフランス領、ニューカレドニアで18日、銃撃事件があり、フランス系住民と先住民合わせて3人が死傷しました。

 AFP通信によりますと、ニューカレドニア北部のカアラゴメヌで18日午後2時半ごろ、暴徒らが設置したバリケード付近をフランス系住民の親子2人が通過したところ、銃撃がありました。

 父親が死亡、息子が負傷し、先住民のカナク人1人もけがをしています。

 ニューカレドニアでは、フランス系住民の地方参政権拡大案を巡り、独立派の先住民カナク人の若者を中心とした抗議活動が13日から始まり、暴動に発展しています。

 今回の銃撃事件で死者は、フランス系住民(1人)、カナク人(3人)、憲兵(2人)、合わせて6人となりました。

 フランス政府はニューカレドニア全土に非常事態宣言を出していて、17日夜までに憲兵や警察の数を1000人増やして2700人態勢としています。