ガザ地区での戦闘が続くなか、イスラエルのガンツ前国防相は、ネタニヤフ政権が人質の解放などに関する新たな行動計画を示さなければ、戦時内閣から離脱すると表明しました。

 ガンツ前国防相は18日、ネタニヤフ政権について「勝利に必要な重要な決断が下されなかった」と述べたうえで、戦闘終結後の統治のあり方などを含めた行動計画を来月8日までにまとめる必要性を訴えました。

 行動計画には人質の解放やガザの非武装化など6つの戦略目標を盛り込むべきだと主張し、期日までに計画が承認されなければ政権から離脱すると表明しました。

 ガンツ氏は中道野党の党首ですが、戦時内閣のメンバーでもあり、イスラエルの世論調査ではネタニヤフ首相を上回る支持率となっています。

 一方、ネタニヤフ首相は激しく反発していて、政権内部の足並みの乱れが露呈した形です。