アメリカ連邦検察カリフォルニア州中部事務所
マーティン・エストラーダ連邦検事

連邦検察会見

こんにちは、私の名前はマーティン・エストラーダ、ここロサンゼルスを拠点とする連邦検事です。タイラー・ハッチャー国税庁特別捜査官と エディ・ワン国土安全保障省特別捜査官も一緒です。

私たちは本日、プロ野球の大谷翔平選手の通訳として最近まで働いていた水原一平氏に対する連邦刑事告訴の提出を発表するためにここに来ました。つい先ほど提出された連邦訴状は、大谷選手から1600万ドル以上を盗んだとして、水原氏を銀行詐欺の罪で告発するものです。訴状によれば、水原氏がこの金を盗んだのは、主に違法なスポーツ賭博に貪欲になるための資金調達のためだという。

■大谷選手の銀行口座を開設 代理人らのアクセス拒否か

我々の調査により、日本語通訳者である水原氏は、大谷氏がプロ野球選手として渡米した当初から通訳として働いていたことが判明した。水原氏が大谷氏と初めて会ったのは2013年。だから2人はお互いを知っていた。大谷は英語を話せなかったし、理解もできなかった。しかし、水原氏は英語を知っており、アメリカに精通していた。そのため水原氏は大谷氏の通訳を務めるだけでなく、事実上のマネージャーも務めた。

2018年、大谷氏が日本から到着した直後、水原氏は大谷氏の銀行口座開設を手伝った。それは、大谷氏がプロ野球から受け取る年俸を入金するための銀行口座だった。水原氏はその銀行口座にアクセスすることができたが、大谷氏の代理人、会計士、ファイナンシャル・アドバイザーなど、大谷氏の他の専門アドバイザーが(口座に)アクセスすることを拒否し、大谷氏がその口座を非公開にするよう求めていると伝えた。

連邦検察会見

2021年、水原氏は違法賭博につながるブックメーカーのグループでスポーツ賭博を始めた。そのうちに、水原氏の賭けは頻繁に行われるようになった。そして、水原氏の賭けは、時間の経過とともに、どんどん金額が大きくなっていった。水原氏とブックメーカーとの間で交わされたメッセージによれば、水原氏はこれらの賭けでかなりの金額を失っていた。しかし、水原氏はその後も何回も賭けを続けた。その賭けは野球に対して行われたものではないようだ。

彼がブックメーカーに賭けを始めたのと同時に、水原氏は銀行口座の支払いに大谷氏の口座を使い始めた。水原氏は口座の開設を手伝ったので口座に精通しており、事情を知っていることを利用して口座にアクセスした。