暴動が続く南太平洋のニューカレドニアでは空港が閉鎖され、今も多くの日本人観光客が帰国できずにいます。ホテルを延泊せざるを得ず、50万円以上の出費に苦しむ女性を取材しました。

■中心都市「ヌーメア」などで暴動…放火や略奪被害が相次ぐ

中心都市ヌーメアなどで暴動

 「天国に一番近い島」として知られる、日本人にも人気の観光地、フランス領ニューカレドニア。しかし、1週間ほど前から中心都市のヌーメアなどでは暴動が起きていて、放火や略奪などによる被害が相次ぎ、これまでに6人が死亡しています。

 フランス系移住者の選挙権を拡大する政策に反発した先住民らのデモが、暴動の引き金になったとみられています。

先住民カナック
「(自分たち)カナックのことは考えられていないことに気づかされた」

 フランス政府は憲兵や警察を増員し、道路をふさいでいたバリケードを撤去するといった手段で暴動の鎮圧に向けて動いています。

日本の外務省

 フランス政府は15日から非常事態宣言を出していますが、日本の外務省はきのう、ニューカレドニアの危険レベルを引き上げ、不要不急の渡航を控えるよう呼び掛けました。