駿河湾の特産サクラエビの春漁が、25日に解禁され、26日朝、初競りが行われました。初日からまとまった量がとれたということで、関係者の顔には笑顔が見られました。

25日夕方、由比港には、サクラエビ漁の準備をする人の姿が。

(サクラエビ漁師)

「初日なので、どうなるか分からないが、楽しみではある」

そして午後5時。82隻の漁船が一斉に出港していき、2024年のサクラエビ・春漁がスタートしました。

そして、夜9時過ぎ…港に戻ってきた船からは「海のルビー」とも呼ばれる光り輝くサクラエビを乗せたケースが、次々と運び出されました。

(サクラエビ漁師)

「すごくよかった。わりと大きいなと思いますけど」

初日に由比港に水揚げされたのは1000ケース以上。サクラエビがぎっしり詰まったケースが、所狭しと並ぶ壮観な景色が広がりました。

そして、26日朝5時45分初競りがスタート!

初日の水揚げ量は約19トンと、記録的な大漁となった2023年の初日には及びませんでしたが、この時期としては順調な滑り出しだといいます。26日朝の初競りの平均取引価格は、1ケース15キロあたり5万344円でした。

初日の水揚げについて…

(由比港漁業協同組合 宮原淳一 組合長)

「初漁としては、1000杯というまとまった量はうれしい。少しずつ上向いてきた。サクラエビ復活してきたよと、そういうのろしを上げたいなと」

(由比港漁業協同組合 大石 達也 専務理事)

「春先の調査では、群れを確認できてる範囲が広かったので、その群れを大事にとっていけば、春中ずっと漁獲があるのではないか」

競り落とされたサクラエビは、さっそく販売店に運ばれ、店頭にはこの日を楽しみにしていたお客さんの姿が!

(客)

「生で刺身で食べたり、たくさんあれば沖あがりで食べる」

(由比・むつみ市場 原 藤晃 さん)

「これだけの水揚げで、安心している。ぜひ買いに来てほしい」

そして、サクラエビ料理が人気のこちらの店でも、とれたてのサクラエビを味わおうという客さんが!

(客)

「とてもサクサクしている、かき揚げが大好きなので来た。生も捨てがたく、両方あるセットを注文した」

「(生サクラエビは)甘くて新鮮でピチピチでおいしい。サクラエビはここでしか食べられないから幸せ」

(店主 渡辺 一正さん)

「春先はサクラエビが小さいことが多いが、すでに大きくなっていてモノがいい。これから6月7日まで漁期が続きますし、その間は新しいサクラエビが食べられるのでぜひ来てほしい」