「わさび漬け」でおなじみの田丸屋本店は、NTT西日本などと連携し平野部で育てた「畑わさび」を使った新商品を開発しました。

(杉本 汐音 記者)

「シャキシャキして歯ごたえもよく、嚙むとワサビの風味や辛味が口の中に 広がって爽やかな味わいです」

「田丸屋本店」が21日から販売を始めた「コレカラわさび」。商品には「田丸屋本店」をはじめ「NTT西日本」や「鈴生」が連携し、なんとハウスで栽培した「畑わさび」を使っています。

「畑わさび」は土で育てられ、葉や茎を主にわさびチューブなどの加工に使いますが、静岡県内の生産量は直近10年間で約60トン減少。担い手不足も深刻化しています。こうした中、コンピューターで気温や水を管理するICT技術を使い、天候に左右されず安定してワサビを栽培する方法を確立することで、静岡の“ワサビ文化”を守っていきたいと担当者は話しています。

(田丸屋本店 望月 啓行 社長)

「ワサビはまだまだいろんな楽しみ方があると思っている。ワサビのマーケットをもっと広げていくという意味で、この商品で3社で手がかりが作れれば」

新商品は、静岡市内の2店舗で限定販売されるということです。