17日、明治安田生命J2リーグ第16節の全11試合が各地で行われた。

直近2試合で脅威の14ゴールを叩き出し、2連勝中の5位・清水エスパルス。チアゴ・サンタナや乾、中山といったリーグ最強の攻撃陣が好調をキープするなか、15位ジェフユナイテッド千葉とのアウェイゲームに臨んだ。

前半は立ち上がりから鋭い出足を見せて10本のシュートを放ち、ポゼッションも大幅に千葉を上回る。26分に乾が、39分にチアゴ・サンタナが惜しいシュートを放ったものの、肝心のゴールは奪えず0-0で試合を折り返す。

清水の秋葉監督はハーフタイムにホナウドを下げて白崎を投入するなど接触的な采配を見せたが、ゴールを奪えないまま迎えた試合終盤の87分、この日が35歳の誕生日である千葉の米倉にバースデーゴールを許し、0-1の敗戦に。連勝は2で止まり、秋葉体制9試合目にして初黒星を喫した。

清水との前節を0-5で大敗した藤枝は2試合連続の静岡ダービーに臨んだ。ジュビロ磐田をホームに迎え撃つも、得点ランキング首位の絶対的エース渡邉が59分に2枚目のイエローカードで退場に。数的不利に陥った藤枝は67分にCKからリカルド・グラッサに先制点を奪われる。

4試合白星がないなかで勝ち点1でも積み上げたいところだったが、反撃に力はなく、0-1で敗戦。4連敗となり、ホームに徳島ヴォルティスを迎え撃つ次節は頼みの渡邉も欠く苦しい状況となった。

15試合で失点わずか「7」と、堅守が光る首位のFC町田ゼルビアはホームでレノファ山口FCと対戦。14分、ミッチェル・デュークが右サイドからのクロスを頭ですらせてネットへ流し込み、1点リードで前半を終える。終盤83分には下田が貴重な追加点をゲット。2-0と完勝を収めた。なお、今節は2位の大分トリニータがモンテディオ山形に敗れたため、今節後に2位へ浮上した東京ヴェルディとの勝ち点差が「4」から「7」に広がる大きな白星となった。

21位の大宮アルディージャと最下位のいわきFCによる裏天王山。両者の勝ち点差が「2」という状況でキックオフを迎えたなか、16分に大宮の袴田が先制点を叩き込むも、5連敗中のいわきも22分に山口のゴールですぐさま同点とする。

1-1で迎えた後半、いわきは59分にFKのチャンスを得ると、山下のクロスに遠藤が頭で合わせて逆転。このまま2-1で逃げ切り、6試合ぶりの白星を挙げている。また、大宮との順位も入れ替わり、最下位を脱出している。

◆J2第16節
モンテディオ山形 5-0 大分トリニータ
V・ファーレン長崎 0-0 ファジアーノ岡山
徳島ヴォルティス 2-0 ツエーゲン金沢
藤枝MYFC 0-1 ジュビロ磐田
FC町田ゼルビア 2-0 レノファ山口FC
ロアッソ熊本 0-1 ベガルタ仙台
ザスパクサツ群馬 2-1 水戸ホーリーホック
栃木SC 0-2 東京ヴェルディ
いわきFC 2-1 大宮アルディージャ
ブラウブリッツ秋田 0-1 ヴァンフォーレ甲府
ジェフユナイテッド千葉 1-0 清水エスパルス