インテル残留を望むベルギー代表FWロメル・ルカク(30)だが、そのためには3つの条件が揃わなくてはならない。『フットボール・イタリア』が伝えている。

2021年8月に1億1300万ユーロ(約168億4000万円)の移籍金を残してインテルからチェルシーへと移籍したルカク。しかし、わずか1年後の昨年7月に1年間のレンタル移籍でインテルへと帰ってきた。

再加入からしばらくはケガの影響もあって本領発揮といかなかったが、先月23日のエンポリ戦で2ゴール1アシストを記録したことをきっかけに調子が回復。エンポリ戦からのセリエA5試合で6ゴール3アシストを叩き出している。

かねてよりレンタル期間の延長、もしくはインテルへの完全移籍移行を熱望してきたルカクにとっては、この勢いのままシーズン最後まで突っ走りたいところ。今季もセリエAの2試合、コッパ・イタリア決勝戦の1試合、チャンピオンズリーグ(CL)決勝戦の1試合を残すのみとなっている。

一方、インテルの財務状況を考えればチェルシーからの完全移籍移行は難しく、レンタル期間の1年延長が現実的。ルカク本人は残留のために給与カットを受け入れる覚悟ができているようだが、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』いわく、給与カット以外にも2つの条件がマストだという。

それはインテルが来季のCL出場権を確保すること、チェルシーが800万ユーロ(約11億9000万円)のレンタル料を値下げすること。インテルはCL出場によって財源を増やせてもなお、800万ユーロを支払うのが難しいという状況だ。

給与カット、CL出場権、レンタル料値下げ。1つ目の条件をほぼクリアしている以上、次はCL出場権を確保し、シーズン後にチェルシーとの交渉に臨むといったところだろうか。

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