北海道コンサドーレ札幌は15日、松山光の移籍を発表した。

松山光は人気サッカー漫画『キャプテン翼』の人気キャラクター。北海道ふらの市(富良野市がモデル)出身で、「北海の荒鷲(ワイルドイーグル)」の異名を持っている。

イーグルショットを武器に、日本代表ではリーダーシップを発揮するなど守備的なポジションでプレーする選手であり、札幌は松山光をアイコンにして、「松山光プロジェクト」を2014年に発足させていた。

松山選手のような世界に通用する選手を数多く育成することを目的とした「松山光プロジェクト」だが、スタートから10年間で、アカデミー選手の育成や練習環境の整備、また釧路、室蘭へのアカデミー拡大など、さまざまな成果を得たとのこと。松山が移籍を果たしたものの、「松山光プロジェクト」は継続していくという。

クラブは以下声明を発表。『キャプテン翼』の作者である高橋陽一先生もコメントしている。

「北海道を本拠地とするJリーグクラブ・北海道コンサドーレ札幌は、多くのファン・サポーター、パートナー企業の皆さまに支えられています。2014年、永続的に道民・市民の皆さまとともに理想的なクラブを作ることを願い、キャプテン翼の人気キャラクターで北海道ふらの市(富良野市がモデル)出身の松山光選手をアイコンとして、松山選手のような世界に通用する選手を数多く育成することを目的とした「松山光プロジェクト」がスタートしました」

「2014年からの10年間で、アカデミー選手の育成や練習環境の整備、また釧路、室蘭へのアカデミー拡大など、さまざまな成果を得ることができました。トップチームでは、アカデミー出身でクラブ生え抜きの菅大輝選手が日本代表に選出されるなど、クラブ史に残る出来事もありました。皆さまの多大なご理解とご支援によるものです。ありがとうございます」

「次なる10年を視野に検討を進める中、松山光選手が札幌からイングランドのチームへ移籍しました。そこで北海道コンサドーレ札幌では、10年間で大きな成果を挙げた松山光プロジェクトを力強く継続し、松山光選手のように海外に羽ばたき、世界でも活躍する選手を、次なる10年の目標にしていきたいと思っております」

「北の大地から「松山光選手」のような高い技術・メンタリティーを兼ね備え、日本を代表し世界に通用する選手を数多く育成することを目的に、これからも活動してまいります。集まった支援金は選手の「育成費」「強化費」に使用いたします。引き続き、松山光プロジェクトへのご理解とご支援をいただけますよう、よろしくお願いいたします」

◆高橋陽一先生
「この度、松山くんがイングランドへ海外移籍をすることになりました。北海道での経験をいかした、海外での活躍を楽しみにしていてください」

「また、今後も松山光プロジェクトは続きます。彼のように世界へ羽ばたく選手がこの北海道から次々と生まれることを期待して、子供たちへのご支援を宜しくお願いします」