日テレ・東京ヴェルディベレーザGK田中桃子がなでしこジャパンのパリ・オリンピック出場決定を振り返った。

先日までパリ行きをかけ、北朝鮮女子代表と争ったなでしこジャパン。中立地サウジアラビアでの第1戦こそ0-0だったが、国立競技場での第2戦を2-1で制し、2大会連続6度目のオリンピック出場を決めた。

2試合とも出番なしだったが、そのメンバーとしてパリ行きの切符を目指して戦った田中は日テレ・ベレーザに戻って、WEリーグ再開に向けた調整に励むなか、1日のチーム練習後に囲み取材に応じた。

まずは改めてパリ・オリンピック出場権の獲得に対する心境を問われると、チームの一体感とともに、この痺れる状況を楽しむ気持ちがあったと振り返った。

「ワールドカップの流れからみんなが1つになれたし、それがみんなの経験としてあった。ああいう大きい舞台で、ああいう高揚感だったりは世界大会でしか味わえないよねって(熊谷)紗希さんが前日にしてくれて、それをみんなで改めて共有した。1つになれたのは前日から感じたし、みんながすごく緊張していたけど、それ以上にワクワク感や楽しそうだなっていうのが強くて、それが結果に繋がったのかなと思う」

そんななでしこではGK山下杏也加が2戦ともに好セーブで存在感。田中は先輩の姿に刺激を受け、さらなる成長に決意を新たにする経験にもなったようだ。

「事前合宿でも(練習から)ああいう反応の部分を見せていた。実際に試合で出していてすごいなと思ったし、自分も一緒に練習をやっていてよかったなと感じた。ただ、そこを超えていかなければいけないというのは改めて自分のなかにちゃんととどめておかなければいけない感情だなと。ああいう良いプレーを見たからこそすごく感じた」

日テレ・ベレーザは3日に敵地で行われるWEリーグ第8節のノジマステラ神奈川相模原戦が再開初戦に。田中は再開するにあたり、チーム、そして自身の目標を語った。

「ベレーザは長く女子サッカーを牽引してきた存在。やっぱりてっぺんを目指すってのは絶対に思っていないといけない。リーグは今、4位だけど、逆転して、すべて勝つってのはチーム全体としてやっていきたい。個人としてはチームを勝たせられる存在になりたいので、1試合1試合でどれだけ存在感をもってチームを引っ張っていけるかにフォーカスしてやっていきたいと思う」