代表ウィーク前の前節、チャンピオンズリーグ(CL)敗退に終わったインテルとナポリが激突し、1-1のドロー決着となった。そしてサッリ監督が辞任したラツィオは、アシスタントコーチを務めていたマルトゥシエッロ氏が暫定指揮を執った中、MF鎌田が最終盤に投入された末、フロジノーネに3-2で逃げ切った。迎える第30節、その9位ラツィオ(勝ち点43)はトゥドール新監督を迎えた中、3位ユベントス(勝ち点59)と激突する。

ラツィオは前節フロジノーネ戦、途中出場FWカステジャノスのドッピエッタで公式戦連敗を4でストップ。悪い流れを断ち切ってトゥドール監督にバトンが渡った。3バックを採用することの多いトゥドール監督が初陣をどのような布陣で臨むかに注目だ。指揮官交代で鎌田に出番が増えることを期待したい。

対するユベントスは前節、ジェノアにゴールレスドロー。ポストに嫌われる面もあったが、全体的にはジェノアの守備を攻略しきれなかった印象だ。これでここ8試合で1勝と大ブレーキ。FWヴラホビッチの出場停止、FWミリクの負傷でFWケアンが先発予想だが、今冬アトレティコ・マドリーへの移籍が頓挫した男がチームの窮地を救うことになるか。もたもたしているようだとCL出場権も危うくなるだけに新生ラツィオの出鼻を挫く勝利を手にしたい。

続いて7位ナポリ(勝ち点45)と6位アタランタ(勝ち点47/1試合未消化)によるCL出場権争い。ナポリは前節、FWオシムヘンを負傷で欠いた中、インテル相手に後半終盤に生まれたDFファン・ジェズスの一撃で1-1のドローに持ち込んだ。CLからは敗退したものの、カルツォーナ体制におけるリーグ戦無敗を維持している。5位まで与えられる可能性が高まっているCL出場権獲得のためにもアタランタとのシックスポインターは落とせない。

対するアタランタは前節、フィオレンティーナGMバローネ氏の急逝により試合が中止に。1試合消化が少ない中、ここでナポリを叩けばCL出場権争いから脱落させられるだけに引導を渡したいところ。翌水曜に行われるコッパ・イタリア準決勝に気が行き過ぎないように注意したい。

続いて2位ミラン(勝ち点62)と8位フィオレンティーナ(勝ち点43)の一戦。ミランは前節、ヴェローナ相手に3-1で勝利。ヨーロッパリーグでベスト8進出を決めた直後の試合をしっかりと制し、公式戦5連勝とした。ここに来て勢いが付き始めた中、GMバローネ氏に捧げる勝利を目指すフィオレンティーナを退けて連勝をさらに伸ばせるか。

ナポリに引き分けに持ち込まれた首位インテル(勝ち点76)は17位エンポリ(勝ち点25)と対戦。インテルは前節ナポリ戦、MFダルミアン弾で先制する展開としたが、追いつかれてのドローに終わった。それでも2位ミランとは14ポイント差あり、余裕があり過ぎる状況に変わりはない。リーグ戦一本となったアドバンテージを存分に生かし、エンポリ撃破といきたい。

最後に5位ローマ(勝ち点51)は13位レッチェ(勝ち点28)と対戦。ローマは前節サッスオーロ戦、ペッレグリーニの芸術弾でウノゼロ勝利。デ・ロッシ体制下で好調を維持し続ける中、格下レッチェにも取りこぼしは厳禁だ。

◆セリエA第30節
3/30(土)
《20:30》
ナポリvsアタランタ
《23:00》
ジェノアvsフロジノーネ
トリノvsモンツァ
《26:00》
ラツィオvsユベントス
《28:45》
フィオレンティーナvsミラン

4/1(月)
《19:30》
ボローニャvsサレルニターナ
《22:00》
カリアリvsヴェローナ
サッスオーロvsウディネーゼ
《25:00》
レッチェvsローマ
《27:45》
インテルvsエンポリ