トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督が、補強する選手についての考えを語った。

今シーズンからトッテナムを指揮するポステコグルー監督。チームは30試合を戦って5位に位置。4位フィニッシュの可能性も残している状況だ。

チャンピオンズリーグ(CL)に出場できる可能性もあるトッテナムだが、ポステコグルー監督は補強したい選手について言及。CLを求めてくる選手はいらないとした。

「トッテナムに来たい人だけが欲しい」

「(CLに振り回されている)選手たちにはトッテナムに来て欲しくないと思っている。なぜなら、トッテナムには来たくないし、彼らはCLでプレーしたいだけだ」

「私はあるタイプのキャラクターを探している。これまでの2つのウインドーがあったが、CLでプレーしていないのにも関わらず、欲しい選手をこのクラブに連れてくることには何の問題もなかった」

クラブへの忠誠心、自身がやっているサッカーに興味のある選手だけが欲しいというポステコグルー監督。クラブは2022-23シーズンは8680万ポンド(約166億3000万円)の赤字を出し、4年連続の赤字という厳しい状況。ダニエル・レヴィ会長は新たな投資家との話を進めている。

ただ、プレミアリーグの利益と持続可能性(PSR)を違反する可能性はないという状況。収益が5億4960万ポンド(約1052億9000万円)もあり、処分を受けることはない。

移籍市場でも大きな制限を受けることはないトッテナム。ポステコグルー監督はより良い状況に持っていきたいと考えている。

「我々の観点から見れば、他のクラブほどの制限を受けるクラブではないことは疑いの余地はない」

「フットボールクラブとしての自分たちの立ち位置については明確な意思疎通ができており、私が取り組んだことは何も私を驚かせるものではなかった」

「我々は良い位置にいるので、それをさらに発展させられることを願っている」

とはいえ、CLという舞台は素晴らしく、それによって受け取れる収入ももちろん大事と考えるポステコグルー監督。ただ、最優先事項ではないとし、チームとしてどう使うのか、どういうチームを作るかを考えることが大事だとした。

「我々は銀行ではない。我々はサッカークラブだ。我々は金融機関でもない。年末の貸借対照表で評価されることはない」

「私が言いたいのは、CLは素晴らしい、お金も素晴らしいということだ。ということは、来年は3位で終わるということだろうか? いや、実際にはおそらくもっと困難になるだろう」

「その中での私の役割は、CL出場に伴う経済的プレッシャーを心配することではなく、うまくいけばCLに出場し、プレミアリーグで成長し続けることができるチームを作ることだ」

「どれだけお金を稼ぐかが、CLに出場する理由ではない。そのお金で何をするかだ」

「それを基にしてチームを構築するのか?それとも『来年CLに出場するから、我々は素晴らしいだろう』と言うのか?」

「大切なのは単にお金を持っているかどうかではなく、それをどのように使うかだ。もし私が他の人の半分のお金を持っていたとしても、それをより良く使えば、まだ彼らに勝つことができると思う」



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