レアル・マドリーが今夏の移籍市場で最優先するのは期待の若手CBのようだ。スペイン『アス』が伝えた。

今夏の移籍市場では、パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペの去就が注目を集め、マドリーが獲得する可能性が高いと見られている。

しかし、それ以上に補強に動こうとしているのが守備陣。リールに所属するU-23フランス代表DFレニー・ヨロ(18)のプライオリティが最も高いようだ。

ヨロは、リールの下部組織で育った逸材CB。2022年7月にファーストチームに正式昇格を果たすと、ここまで公式戦51試合で3ゴールを記録。今シーズンもリーグ・アンで25試合2ゴールを記録し、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)も経験している。

そんなヨロには、マドリーだけでなく、チェルシーやバイエルン、そしてPSGも獲得に動くと見られているが。PSGに関してはリールが渡したくないと考えており、1億ユーロ(約163億6000万円)を要求しているという。ただ、PSGはFFP(ファイナンシャル・フェアプレー)の違反の問題もあるため、この額は支払うことができない。

一方で、マドリーには6000万ユーロ(約98億1500万円)程度で売りに出せると考えているとのこと。フランス代表歴はないが、世代別の代表は経験。自国開催となるパリ・オリンピックの出場も期待が寄せられている。

本人はマドリーへの移籍については問題ないと考えており、エドゥアルド・カマヴィンガ、オーレリアン・チュアメニと同胞がいることも後押しに。2人の順応ぶりを見れば不安も少ないはずだ。

契約は2025年夏までとなっており、マドリーは1年待ってフリーで獲得するか、移籍金を支払って今夏獲得するかを選べる状況。一方のリールは、なんとしても現金化したいため、契約延長を考えている状況。ただ、ヨロ本人もフリーで出ていく気はなく、今夏の移籍を受け入れる考えがあるようだ。

190cmと体格にも恵まれながら、足元の技術も問題なく、守備面も当然問題なし。30代の選手が揃ってしまっているマドリーの最終ラインの世代交代の一歩としての期待も懸かっている。