日舞パフォーマーの花園直道が4月18日、東京・中央区の明治座で初座長公演「芸能生活20周年記念公演『花園城だよ！全員集合』」の公開リハーサルと取材会を行った。

“日本舞踊界の貴公子”として知られ、昨年、デビュー20周年を迎えた花園直道。花園の芸能生活20周年の集大成を飾る同公演は、4月18日夜、19日昼夜2回の開催となる。

第1部はデヴィ夫人や角田信朗、演歌・歌謡界から徳永ゆうき、パク・ジュニョン、真田ナオキ、新浜レオン、彩青、藤井香愛、田中あいみなど、花園とゆかりのあるアーティストが総出演。歌が自慢のお殿様とお姫様が、城主・花園直道の20周年を祝福すべく全国各地から駆けつけるという物語で、出演者たちは『東京ブギウギ』や『東京ラプソディ』、『六本木純情派』など、江戸（東京）をテーマにした名曲メドレーを披露した。

また花園は、特別出演のデヴィ夫人と手を取り合って踊りを披露。デヴィ夫人は優美な舞と力強い歌唱を披露し、ステージに華を添えた。

今回の公演は、出演歌手の歌唱シーンの他に、和をベースにした豪華衣装も見どころとなっている。普段のステージ衣装とは趣の異なる衣装を着た出演者たちがステージに並ぶ光景はまさに“豪華絢爛”だった。

「-THE DREAM SHOW-『風雲！花園城』」と題した第2部では、花園が日本を代表する和のアーティストやパフォーマーたちと共に、歌に踊りに演奏と盛りだくさんのエンターテインメントショーを上演した。

「明治座で長期公演ができるように精進したい」

花園はリハーサル後に行われた取材会で、今回の公演について「昨日は2部のリハーサルを行い、今日は1部の歌手の皆さんとのリハーサルで、昨日からずっと夢を見ているような感じです。出演者の皆さんがいざ勢揃いすると夢のようです。これ以上ない幸せな気持ちです。私に関わってくださった皆さんの愛を感じています」と心境を明かした。

続けて「今日は私の20周年公演であると同時に、『花園一家』（公式ファンクラブ）の皆さんと一緒に走ってきましたので、『花園一家』の皆さんにとってもおめでたいことだと思っています。自分1人の力では明治座で公演はできませんので、ファンの皆さんと喜びを分かち合いたいです」とファンに向けて感謝の気持ちを伝えた。

明治座での公演については「明治座の舞台に立つのは最高に気持ちがいいです。僕はよく『花道くん』と間違えられますが（笑）、この長い花道を思い切り駆け抜けるのは爽快です。生意気な言葉になるかもしれませんが、初めて明治座の舞台に立ったのが2011年の川中美幸さんの公演でした。毎日隅田川をランニングして、毎回ドキドキしながら美幸さんと踊らせていただきました。そういう気持ちが、いい緊張感に変わっているので、今回座長させていただくことによって、成長を感じられたかなと思います」と明かした。

また花園は、芸能生活20年を振り返り、「15歳の時は人前に立ちたくなかったのですが、津軽三味線の師匠が『もういいから一度ステージに立ってみなさい。100回の稽古も大事だけど1回の本番をやると成長するよ』と、無理やりステージに出されました。その時はまさか20年後に明治座で公演ができるなんて夢にも思ってなかったです。20年も活動させていただけるなんて、ましてや自分にファンがつくなんて、当時は思ってもみませんでした。内気な子どもでしたけど、皆さんに支えていただいたことで人としても成長させていただけたと思います」と心境を明かした。

また取材中には、花園が明治座の座長公演に向けて取り組んだことや、我慢していたことを報道陣に明かす場面も。「体が細くなったので、パーソナルジムに半年間通って体力作りをしていました。我慢していたものはラーメンですかね。ラーメンを食べる頻度を減らして、食べるのをやめました。ラーメンは明日から復活します（笑）。この公演が終わったら、天下一品さんに行きたいです！」と興奮気味に話し、報道陣を笑わせた。

今回特別出演をしたデヴィ夫人は花園と約20年にわたって親交があり、過去にも花園の公演にゲスト出演した経験がある。夫人との共演について、花園は「夫人は5回も稽古に来てくださいました。今回夫人が着られている衣装も、ご自身で生地から全て選ばれてコーディネートされていて、今回のために作られた衣装だそうです。意気込みが僕も抜かれているんじゃないかなというくらい、夫人の気持ちが熱いです（笑）」と話していた。

海外でも活動する花園は今年9月に、米ロサンゼルス公演を控えている。「アメリカ・ロサンゼルス公演が決まりました。9年ぶりです。500人ほどのホールで、アメリカ人の方も現地にお住まいの日系人の方もいらっしゃいます。それにめがけてまずは頑張っていきたいと思います。その先は、全国のホールや、明治座さんでまた長期公演ができるように精進したいと思います」と意気込みを語った。

日本が誇る伝統文化の粋を超え、和洋を織り交ぜた舞踊のスタイルを確立している花園直道。25周年、30周年に向けてさらなる飛躍に期待したい。

花園直道 デビュー20周年記念シングル『キトアイラク』

発売中

品番：TKCA-91532
価格：￥1,500（税込）

【収録曲】

1.キトアイラク（作詞：相田 毅／作・編曲：池 毅）
2.Let’s walk together（作詞・作曲：向井浩二／編曲：矢田部正）
3.キトアイラク（オリジナル・カラオケ）
4.Let’s walk together（オリジナル・カラオケ）
5.キトアイラク（半音下げ・カラオケ）
6.Let’s walk together（半音下げ・カラオケ）

花園直道 芸能生活20周年記念公演「花園城だよ！全員集合」

日時：
2024年4月18日（木）
16時開演
2024年4月19日（金）
11時開演（昼公演）
15時30分開演（夜公演）

会場：
東京・明治座
東京都中央区日本橋浜町2丁目31−1

料金：
SS席￥9,000
S席￥6,500
A席￥3,500
プレミアム席￥25,000
※プレミアム席は完売しました

友情出演：
デヴィ・スカルノ（全公演）、角田信朗（19日昼・夜）、真田ナオキ（19日夜）、新浜レオン（19日昼・夜）、田中あいみ（全公演）、東京力車（19日昼・夜）、徳永ゆうき（全公演）、パク・ジュニョン（全公演）、原田波人（18日夜）、藤井香愛（全公演）、松阪ゆうき（19日昼・夜）、彩青（全公演）、MIKAGE PROJECT（全公演）ほか