最先端の研究や人材育成など大学は産業や教育の要を担います。
山梨大学の今を就任1年を迎えた中村和彦学長に聞きました。

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山梨大学 中村和彦学長:
「一番気付いたことの一つは、山梨大学のことをなかなか地域の方がご存じない。新年度の課題は地域の方に山梨大学のことを理解してもらうこと」

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4月、就任から1年を迎えた山梨大学の中村和彦学長です。

中村学長は甲府市出身の64歳。
山梨大学教育学部の卒業生でもあります。

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専門分野は発育発達学で、遊びを通じて基本的な体の動かし方を身に着ける「運動遊び」を考案し、子どもに人気のダンスや甲府市の「ヴァンフォーレおしろらんど」など遊び場施設の監修も手掛けています。

遊びや面白さを追及する視点が大学運営にも生かされています。

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キーワードは「面白い」

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山梨大学 中村和彦学長:
「この職に就いてから色んなところを実際に見たり、教えてもらったりする。それはすごく自分としても面白いし、こんな面白いことをやっています、ということを私の気持ちもこめて伝えていきたい」

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その思いが込められた取り組みが今年1月からUTYやユーチューブで公開しているミニ番組「ナシダイブ」です。
学生を主役にして大学の現状や先進研究を紹介しています。

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山梨大学の先進研究

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番組でも取り上げているのがクリーンエネルギーとして世界から注目されている水素・燃料電池の研究です。

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昨年度は水素で動く電動自転車の全国初の公道での実証実験に乗り出し、甲府市には水素エネルギーの普及啓発を推進する拠点がオープンしました。

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山梨大学 中村和彦学長:
「研究で終わったらだめなので、もちろん実装しなければいけない」

そこで…

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山梨大学 中村和彦学長:
「ここは新しくクリーンエネルギーの研究施設をつくるところ」

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甲府キャンパスに建設するのは、企業や研究機関などと共同でクリーンエネルギーを研究する拠点です。来年2月に完成を予定しています。

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山梨大学 中村和彦学長:
「企業とか大学とか外国も含めて連携しながらこの研究を進めたいし、社会実装していきたい。またこのことが県内の産業の発展につながればいい」

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この他、医学域では様々な難病の治療に役立つとみられる脳細胞の一種「グリア細胞」の研究で国際シンポジウムを開催するなど、新たな強みも生まれています。

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新コース始動

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この春、山梨大学は約1200人の新入生を迎えました。

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このうち100周年の節目を迎えた工学部はこれまでの7学科を工学科に統一し、コース制に再編しました。

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中でも、今回新設された総合工学クラスは、2年次からクリーンエネルギーや機械工学など7つの専門コースが選択可能で、より学生の興味や適性を生かせるようにしました。

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新入生は:
「色々学べるコースを見て「ここだ」と思った。学びを深くしたいときに山梨大学が一番自分に合っていると思って入学した」
「地域と連携したプログラムが多く用意されていることに魅力を感じた」

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山梨大学 中村和彦学長:
「できるだけ学生のニーズに合わせた工学部のつくりをしていきたい」

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ニーズに応える大学改革

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研究と人材育成。この両面で地元のニーズに応えることが地方大学の使命だと話す中村学長。
リーダーとして目指す山梨大学のこれからの姿とは。

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山梨大学 中村和彦学長:
「大学が『こういう研究があるから、こういう教育があるから来なさい』じゃなくて、社会が『こういう人が欲しい』と思ったら大学側が用意するように変わっていかなければいけない。地域の方に知ってもらって愛されるような大学にしていきたい。改革をどんどん進めていきたい」