2023年6月に世界初公開された、レクサスの高級SUV新型「GX」がまもなく発売される予定となっています。日本市場では初めての登場となるプレミアムSUVですが、どんなクルマなのでしょうか。あらためて紹介します。

レクサスの新型・高級SUVがまもなく日本上陸

 レクサス新型「GX」がまもなく日本市場で発売される見込みです。

 日本では初めて登場となるレクサスGXとはどんなクルマなのでしょうか。

 2002年に初代モデルが誕生した高級SUV、レクサスGXは、トヨタ「ランドクルーザープラド」をベースとする本格オフローダーです。2009年にフルモデルチェンジし2代目が登場、北米や中東市場など約30の国と地域で販売され、累計約54万台を販売しています。

 新型GXは3代目となります。

 全長4950mm×全幅1980mm×全高1870mm、ホイールベース2850mmというボディサイズで、アプローチアングルを従来型に比べ5度立たせた26度フロントオーバーハングを20mm短くするなど本格オフローダーにふさわしいパッケージとしています。

 新型GXは、車両開発コンセプトを「ザ・プレミアム・オフローダー」として、悪路から舗装路までクルマとともに過ごすさまざまなシーンで心高まる体験をするために進化を遂げています。

 2002年の初代発売以来、はじめてプラットフォームを刷新。「LX」と同じ新「GA-F」プラットフォームを採用し、サイドレールとクロスメンバーの一部には、板厚や材質が異なる鋼材を適材適所に接合し、重量を増やすことなく強度と高い剛性を実現しています。

 フレーム車でありながら、オンロード性能も向上。スッキリとした操舵感を提供するEPSや、応答性と安定性を高めるAVSの採用などによリ、減速・操舵・加速がシームレスに繋がる気持ちの良い走りをもたらし、本格オフローダーでありながらも「Lexus Driving Signature」を体現しています。

 さらにオフロードの走破性とオンロードの操縦安定性を、高次元で両立するサスペンションを採用。フロントはハイマウントダブルウイッシュボーン式、リアはラテラルコントロールアーム付き4リンクリジッドを採用しています。

新型GXの気になる車両価格は?

 新型GXは「ハイエンド×プロフェッショナル」をデザインキーワードとしています。

レクサス新型「GX」のインテリア(左ハンドル仕様)

 エクステリアは、レクサスの象徴でもあるスピンドルを塊で表現した「スピンドルボディ」とオフロード機能に根ざしたプロテクター形状を融合。リアではレクサスの新たなアイコンとしての一文字リアコンビネーションランプとレクサスロゴタイプを新型GXでも採用しています。

 インテリアは森の中にたたずむモダンで快適な別荘をイメージしてデザインされました。新たなコックピットデザインの考え方「Tazuna Concept」に基づきデザインされ、運転に集中しながらナビゲーションやオーディオなどの操作が容易に可能な空間を実現しています。

 センターディスプレイには大型の14インチタッチディスプレイを搭載。2列目シートはキャプテンシートかベンチシートを選択可能で、さらに3列目シートも設定されています。

 パワートレインは、3.5リッターV6ツインターボエンジン「V35A-FTS」を用意。

 また組み合わされるトランスミッションは、従来の6速ATから10速化された「ダイレクトシフト10AT」を搭載。これにより全体のギアレシオのワイドレンジ化を実現し、燃費や発信加速、オフロード性能の向上を同時に果たしています。

 レクサスのボディオンフレーム車初となる2.4リッター直4ターボエンジン+モーターのハイブリッドモデルも用意される予定ですが、日本市場ではガソリンモデルの「GX550」が最初に登場する見込みです。

 気になる日本での車両価格はどうなるのでしょうか。  

 米国ではすでに2023年12月に発売されていますが、の車両価格は、6万4250ドル(日本円で約984万円。「GX550 Premium」)から7万7250ドル(約1183万円。「GX550 Overtrail+」)となっています。

 レクサスの最上級SUV「LX」の日本での車両価格が1250万円から1800万円、「RX」が666万円から910万円という価格帯ということを考慮すると、その中間に位置付けされる新型GXは、900万円台からというプライスタグで登場すると予想されます。