茶トラの「ミル」、白黒ハチワレの「ポッちゃん」、黒猫の「朔ちゃん」の3匹の猫の世話を焼く日々を描いた漫画が注目を浴びている藤緒ミルカ(@mirumirupakupa1)さん。公式トップブロガーとして認定されているアメーバブログやX(旧Twitter)に漫画を投稿している一方、ウォーカープラスでも人気の漫画を紹介している。

今回は、飼い主の爆食エピソードをお届け。さらに作者の藤緒ミルカさんにも、本作について話を伺った。


あるとき風邪で発熱し、ヨボヨボになってしまったという藤緒さん。この“ヨボヨボ”な状態のままではいけないと思い、「とにかく食べて栄養補給せねば!」と決意。そこで実行した、藤緒さんの行動とは!?

本作で描かれた出来事に関して、藤緒さんに話を聞いてみた。

――風邪から復活したときに食べるものとして、パンを選ばれた理由を教えてください。

とにかく熱で苦しんでいるときは何もできなくて、猫たちのお世話は絶対ですが、自分の食事があと回しになって、随分と体力が落ちてしまったんです。なんとか熱が下がった隙を見て食事を摂るのですが、うどんとか雑炊(といっても顆粒の出汁を溶かしたところにご飯をドボンですが)など、作るのに手間のかからないものに頼っていたら、ある日ちょっと元気になったころ「ちゃんと噛み応えのあるものが食べたい」となったんです。

でもまだ本調子ではないし、買ってきて食べられる、味に変化のあるもの…と本能に忠実に従ったところ「パン」という答えに行き着いた!という感じですかね。ひとつ私のお気に入りのパン屋さんがありまして、パンが食べたいなと思うと同時に「このお店のパンだ!」と閃いてしまって、気持ちの赴くままに買っていたら、すごいたくさん買ってしまいました。おいしかったですわぁ…。

――今回の風邪はけっこう大変だったということで、風邪の間にご苦労されたこと・つらかったことなどがあれば教えてください。

風邪で熱を出すというのがとても久しぶりのことで、こんなにつらかったか!?と思うほど、何もできませんでした。まずは食べ物と飲み物ですよね。食欲はないんですが、水分は省いてはいけない気がして、ひたすら熱いお茶を飲んでいた気がします。

あと「誰かぁ〜」と思ったのが洗濯ですよ。解熱剤で熱を下げようとするとびっしょり汗をかいて、着替えるとちょっとずつ楽になっていくんですが、洗濯物が溜まる溜まる。楽になるとはいえ洗濯する気力までは出なくて、次の汗で着るものなくなるぞってとこが賭けでした(笑)。次に着替えて洗濯できるほど回復してなかったら詰む…と自分を脅迫しながら寝てましたからね。

やはりひとり暮らしの病気はかなり苦しいです。掃除なんかしなくても全然困りませんけど、食べ物と洗濯に関しては自分のコピーロボットが欲しかったです。

――ちなみに、猫ちゃんたちが「ちょっと体調悪そうだな」というときに、何か藤緒さんがしてあげることはありますか?

この「猫の体調」ですけれども、「あ、ちょっと熱あるのかな」とかわかった試しがありません。基本的に猫って人間よりあったかいし、身体中毛皮に包まれてるし、抱っこしてホカホカなのはいつものことですしねぇ。もしかしたら熱があるのに私には放っておかれたってことが、今まであったのかもしれませんけど。でも、ちゃんと食べてちゃんと出してずっと寝てるっていう暮らしができているところを見ると、健康なのかしらって思うんです。

流石に涙がドバドバ出てるとか、吐いてばっかりで全然食べられてない…とかになるとわかるので、すぐ病院へ連行ですけど。この「ちょっと体調悪い」ってのがわからないんですよねぇ。まぁ、ケンカして拗ねてるとか、構ってほしいときに構ってもらえないとか、そういうちょっとプリ!っとしてるときは存分に撫でくりまわしています(それで解消されてるのかは疑問ですけどね)。


本作を読んだ読者からは、藤緒さんの言動に「おっしゃるとおり、ある程度ふくよかなほうが元気に見えるし、ちょっぴり若く見られる気がします」「私も胃腸炎になり、体力が落ちたのは感じ、やっぱ食べるって大事よ!って思いました」「無性にパン食べたくなるときあるよね」など共感の声が寄せられていた。藤緒さんの言うとおり、やはり食べることは元気の源なのかも!?

取材協力:藤緒ミルカ(@mirumirupakupa1)