“生もの”が食べられないのに「本場のお寿司を食べたい」…破天荒な妻の贅沢な願いに板前さんはどう応えた?【作者インタビュー】
■「『自分は家事を一切やらないから、こうして漫画のネタになることができるならそれがせめてもの罪滅ぼしだ』と(笑)」
アレルギーで“生モノ”が食べられないにも関わらず、回らないお寿司屋さんへ単身乗り込んだカツシンさん。非常にエネルギッシュな人物のように思えるが、ゆきたさんは「本人は特にそう思っていないようですが、傍から見れば間違いなくそうだと思います。
とにかく物怖じするというところがなくて、思いついたら即行動してしまうタイプです。漫画の中にも破天荒なエピソードが色々と出て来ますが、漫画だから大袈裟に描いているというわけでもなくて、本人をありのままに描いたらこうなったという感じです」と、カツシンさんの普段の様子について語る。
本作で描いたエピソードを聞いた時の感想を伺うと、「彼女はもともと回転寿司が好きで、いつかカウンターのお寿司屋さんに行きたいと以前から言っていたので、『ついに行ったか』と思いました。本人は『すごく美味しかった』と大満足の様子でしたが、お寿司屋さんが困っていなかったらいいなと思いました」と振り返った。
自身の日常が漫画で描かれることについてカツシンさん本人はどのように思っているのだろうか…。ゆきたさんは、「本人に『自分が漫画に描かれることについてどう思うか?』と聞いてみたことがあるのですが、『自分は家事を一切やらないから、こうして漫画のネタになることができるならそれがせめてもの罪滅ぼしだ』と、よくわからないことを言っていました(笑)。自分から知り合いに本をたくさん配ったりもしているし、少なくとも嫌がってはいないようです」と明かしてくれた。
最後に、「私としてはただ、何をやらかすかわからない妻の行動をおもしろがって漫画にしただけなのですが、読んでいただいた方からは不思議と『元気が出る』などと言っていただけることが多いです。そのつもりで描いたわけではないのですが、結果的にそう感じていただけたら、僕らとしてうれしいです。たくさんの方に読んでいただいて、笑っていただけたら幸いです」と、読者へメッセージを寄せた。
取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)