東京在住、一人暮らし、独身、29歳、派遣社員、1K7.5畳、生活費15万円というプロフィールをもつ、よしみ子さん。どこかに行ったり、美味しいものを食べたりする時、友達とワイワイするのもいいけれどちょっと周りに気を使いすぎたり、自分の見え方が気になったり……。「全部ひとりで挑戦すれば、ストレスフリー&MAX満喫できるのでは?」と25歳の時から本格的にはじめた“ソロ活”だが、気軽に取り組めるものから超マニアックな活動まで、今や“ひとり”になんらハードルなし!インスタグラムのフォロワーも10万人を突破!

ソロ活を満喫しているよしみ子さんに、“ソロ活”って楽しいの?実際どうやっているの?さびしくないの?などなど、率直な疑問をぶつけてみました!

――“ソロ活”の言葉を知らない方に向けて、どのような活動なのか教えてください。

自分が本当に好きなモノ・好きなコト・興味のあるコトを1人で楽しむ活動です。誰に気を使うこともなく、気の向くままに思う存分、時間を使うことができ、1日を終えて、「明日も頑張るぞ!」とリフレッシュできる活動です。

――よしみ子さんがソロ活をはじめたきっかけを教えてください。

入社2年目のときに、仕事のストレスなどが理由で会社を退職しました。学生時代に思い描いていた道から大きく変わったことで、無職になったときはすべてを失ったと思った反面、「ここまできたら周りと同じじゃなくてもいいや」と振り切れました。そう思える自分を見つけられたことと、会社員を辞めてフリーターや派遣社員などの働き方をしていたため、時間に余裕ができたことが重なり、一気にソロ活の魅力にハマっていきました。

――お仕事内容、勤務時間やお休みの形態、月々の平均手取り額など教えてください。

派遣社員で金融事務の仕事をしています。平日週5日、9時から17時まで勤務しており、残業はほぼありません。有給休暇は取りやすく、毎年ほぼ全て消化しています。手取りは月によってバラつきがありますが20万円〜25万円くらいです。

――ソロ活費は月1万2000円の予算とのことですが、月に何回ほど「ソロ活」を行い、1回につきどれくらいの予算をかけているのでしょうか?また、お金をかける活動とそうでないもののメリハリなどありますか?

休みの土日のどちらかはソロ活の日、どちらかは家でゆっくりする日とすることが多いです。この間お金使ったから今日はお金をあまり使わないようにしよう、などは考えたりします。近代建築巡りや公園遊具巡り、映画鑑賞、裁判傍聴はお金がかかりません。ウォーキングなど、普段何気なくやっていること、趣味によく挙がりそうなことも、「ただ歩くのではなく、その時間に達成したい目的をもつ」「作品選定、部屋の雰囲気づくり、おともの食べ物など、準備に1週間かける」など、取り組み方をちょっと工夫しています。

――日常のなかで、ソロ活を行うことは特に支障はないでしょうか?また、平日に向いているソロ活などあれば教えてください。

生活する上で仕事にあまり比重を置いていないので、特に支障はありません。平日の仕事終わりに一人水族館に行くのがおすすめです。平日の夜は一番空いていますし、客層も落ち着いているので落ち着いて見ることができます。

――ファミリーやカップルなど、人の多い土日におすすめのソロ活を教えてください。

人混みを避けたい日はローカル線や無人駅を訪れてみるのが好きです。東京であれば白丸駅がおすすめです。白丸湖を見たり、橋の上で緑を見ながらぼーっとするのも癒やされます。

――有給休暇を使って行いたいおすすめのソロ活を教えてください。

1人アフタヌーンティーや1人ホテルビュッフェがおすすめです。普段仕事をしている時に贅沢な時間の使い方をする、背徳感がクセになります。

――今一番ハマっているソロ活を教えてください。

公園遊具巡りです。タコの形をした遊具は有名ですが、全国には他にもロボットやゾウ、クジラ、富士山、恐竜など、さまざまな種類の形をしたコンクリート製遊具があります。旅行に行く時も公園遊具巡りを中心に考えるほどハマっています。

――6月〜7月の梅雨の時季は、なかなか外に出られないのですが、そういったシーズンにおすすめのソロ活を教えてください。

家でとことん好きな食べ物に囲まれてみるというのはいかがでしょうか。子供の頃夢だった駄菓子の大人買いをしてみたり、いつもは買わない果物をいろいろ買って食べ比べしてみたり、高級スーパーで変わったレトルトカレーにチャレンジしてみたり、視点をちょっと変えて楽しみを見つけます。

――関東近郊で、日帰りで行って良かったソロ活があれば、詳細を教えてください。

埼玉県春日部市にある首都圏外郭放水路という治水施設の見学ツアーはとても面白かったのでおすすめです。水害を軽減するために作られた施設でとても勉強になるだけでなく、巨大な水槽は『地下神殿』と言われる異空間で圧倒されました。子供から大人まで楽しめます。

――ソロ登山がお好きとのことで、一人で挑むうえでのメリット・デメリットがあれば教えてください。

自分のペースで登れることが1番のメリットです。誰かと喋りながらの登山は体力をかなり使いますし、自分のペースで休憩したり、景色の写真を撮ったりできます。また、日程変更に臨機応変に対応できるのもメリットです。山の天気は変わりやすいので、天候が悪ければ予定をキャンセルできますし、逆に明日登ろうと急遽予定を入れることができたり、天気のいい日のチャンスを逃さないです。デメリットは遭難リスクが高くなることだと思います。

――今注目しているソロ活があれば教えてください。

ソロバスツアーです。定番の果物狩りや観光地を巡るツアーだけでなく、おひとり様限定ツアーや工場夜景、廃線、手漕ぎ船など、面白いコンテンツを盛り込んだツアーもあります。選択肢も多く、季節によってさまざまなツアーが企画されるので、こまめに検索するようにしています。

――ずばり、よしみ子さんの考える「ソロ活」とはなんなのか、教えてください。

自分の好きなことを追求する活動だと思います。誰かに気を使ったり、どう思われるかを気にすることなく、自由気ままに好きなことに没頭できます。