使い勝手バツグンのコンパクトSUV! ダイハツ・ロッキーの魅力を紹介

この記事をまとめると

■ダイハツのコンパクトSUV「ロッキー」を紹介

■優れたデザインや使い勝手の良さなど魅力が多数

■トヨタとスバルにOEM供給を行っている

ダイハツが生み出したコンパクトSUVの魅力に迫る

 国産メーカーがSUVのラインアップを拡充し続けていますが、その波は小型車にも及んでいます。それら小型SUVのなかでもとくに個性的なモデルといえば、今回紹介するダイハツ・ロッキーでしょう。

 ワイルドな見た目を備えるとともに、実用性も十分なことで人気が高いロッキーがどのようなクルマなのかを紹介していきます。

コンパクトSUVダイハツ・ロッキーとは

 2019年に登場したロッキーは5ナンバーサイズの小型SUVとして高い人気を誇っています。ロッキーという車名は1990年に登場した小型SUVにもつけられていましたが、後継モデルとして登場したわけではありません。

 トヨタ・ライズと姉妹車になるロッキーは4mを切る全長のコンパクトなボディながらも、広い室内空間やラゲッジルームを備えるユーティリティの高さや、160万円台から購入できるリーズナブルな価格設定など多彩な魅力を備えることが人気を支える理由なのでしょう。

 ロッキーは2021年にハイブリッド車を追加。2022年にはスバルにOEM供給を開始し、現在も販売しています。

ロッキーの特徴

プラットフォーム

 ロッキーのプラットフォームには現行タントで初めて採用した「DNGA」が採用されています。

「DNGA」とは「ダイハツ・ニュー・グローバル・アーチテクチャー」の略語。担当で採用した軽自動車用のものをベースに小型車のサイズに拡大しています。

 そもそも「DNGA」とは、自動車の開発において軽自動車から小型車(登録車)まで設計を共通化し、可能な限り部品を共用化。コストの削減や骨格構造を合理化することなどで軽量化を実現するダイハツの新たな取り組みです。

 部品の共有化が進むことで新型車の投入ペースが増加したり、車両の基本性能が高まることなどもメリットだと言われ、今後、登場するダイハツの新型車にも、もれなく採用されていくことでしょう。

パワーユニット

 ロッキーのパワーユニットですが、デビュー時は1リッター直3ターボエンジンのみが用意されていました。

 しかし、2021年に1.2リッターエンジン+モーターのハイブリッド仕様と1.2リッターエンジンを追加。現在はハイブリッドとガソリンモデルはFFが1.2リッターエンジン、4WDが1リッターエンジンを搭載しています。

 ロッキーに搭載されているハイブリッドユニットは「eスマートハイブリッド」と呼ばれるダイハツが開発したシステム。エンジンが発電機となり、モーターを駆動するシリーズ式のハイブリッドシステムでWLTCモード燃費は28.0km/Lと高い燃費性能を誇ります。

 このシステムには「スマートペダル」と名付けられた、ペダルだけで加減速をコントロールできる装備を搭載。ペダル操作だけで速度を細かく調整できるだけでなく減速エネルギーを効率良く得ることが可能となりました。

 ハイブリッド以外のエンジンモデルも高い走行性能を発揮。とくにWA-VEと呼ばれる1.2リッター直3エンジンは冷却システムや数々の新技術を取り入れたことで、優れた熱効率を実現し、WTLCモード燃費20.7km/Lと高い燃費性能を誇ります。

コンパクトでありながらSUVらしいフォルムを採用!

ボディサイズ&エクステリアデザイン

 ロッキーのボディサイズは全長3995mm、全幅1695mm、全高1620mm。ホイールベース2525mm。冒頭でお伝えしたとおり4mを切るコンパクトなボディが大きな特徴で、日本の交通インフラで使い勝手は抜群です。

 エクステリアデザインはSUVらしい力強いフォルムを採用。グラスエリアを小さくし、ボディに厚みをもたせていることでタフなイメージを備えました。

 兄弟車のトヨタ・ライズとはフロントグリルなどデザインが差別化されていますが、OEM供給されはじめたスバル・レックスとデザインに差はほとんどありません。

インテリア&室内空間

 ロッキーの室内空間は小さいながらも優れています。室内長1955mm、室内幅1420mm、室内高1250mmと数字上でいえばN-BOXなどのスーパーハイトワゴンに全長こそ劣りますが、実用性十分の広さを備えました。

 シートの良さと高いアイポイントが特徴の前席はもちろん、とくに後席の広さは外観から想像できないほどゆったりしたスペースを確保。大人がゆったり座れるため、ロングドライブも苦にはならないことでしょう。

 合わせて369リットルの大容量ラゲッジルームも実現。同クラスのライバル車となるC-HRなどのSUVより圧倒的な広さを誇っています。

 そのラゲッジルームは二段可変式。用途や積載物に合わせ荷室のアレンジが可能となっているほか、広いアンダーラゲッジを備えているところもポイントです。

先進安全装備

 いまどきのクルマには必須ともいえる先進安全装備もロッキーは充実しています。

 ロッキーが装備しているのはダイハツの先進支援安全装備「スマートアシスト(スマアシ)」。ステレオカメラが周囲の状況を確認し、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置をはじめ、全車速追従機能付きACCなどを追加した最新装備が装備されました。

「スマートアシスト」の衝突回避支援ブレーキをはじめとする衝突回避支援機能が全グレードに標準装備。全車速追従機能付きACCやレーンキープコントロールは上級グレードのみに装備されています。

グレード

 ロッキーに用意されているグレードは5種類。ガソリン車はエントリーグレードのLから始まり、16インチアルミホイール(Lは16インチホイールキャップ)などを装備したX、17インチアルミホイールやシーケンシャルターンランプを備えたプレミアムGへと続きます。

 ハイブリッド車はガソリン車のXにあたるX HEV、そして上級グレードのプレミアムG HEVがラインアップされました。

 ハイブリッド車は専用グリルや専用のマルチインフォメーションメーターを備えているのがガソリン車との違いです。

初代ロッキーとは

 四輪リーフリジッドアクスルサスペンションを備えた本格オフローダー、ラガーの兄弟車として1990年に登場したのが初代ロッキー。ディーゼルエンジンをラインアップしていたラガーとは違い、パワーユニットはガソリンエンジンのみが用意されていました。

 取り外し式のレジントップを備えた3ドアボディを備え、1.6リッター直4ガソリンエンジンを搭載。駆動方式はパートタイム4WDとフルタイム4WDが用意されていましたが、後にパートタイム式のみとなっています。

 デビュー時にはMTのみがラインアップされていましたが、デビューから2年後にATが追加。利便性が向上しましたが、販売台数は伸びずに1997年に販売を終了。ラガーとともに、モデル廃止となりました。

まとめ

 エントリーモデルが200万円を切るリーズナブルな価格やSUVらしいフォルムを備えるロッキー。その他、実用性の高さや燃費の良さなど数多くの魅力を備えています。

 姉妹車のライズと合わせると好調な販売台数を誇る理由が、ロッキーを詳しく見ることでよく理解できました。

 ロッキーを選ぶ理由が多いこともあり、今後も高い人気を保つのではと予想できます。