期限内に納めないとどうなる? 納税が難しい場合は? 自動車好きを苦しめる「自動車税」の季節がキタ!!

この記事をまとめると

■毎月5月になると自動車税の納付書が届く

■自動車税の一般的な納期は5月末までで期限までに納付しなかった場合、延滞金がかかる

■納税を忘れると日数に応じて延滞金や財産の差し押さえがあるのできちんと納税する

毎年5月は自動車税の季節

 毎年5月に入ると届く自動車税(種別割)の納付書。「今年もこの時期が来たか……」と思いながら納税する人も多いかと思いますが、納税を忘れるとどうなってしまうのでしょうか。今回は、自動車税の役割や税率、納税を忘れるとどうなるのか解説します。

自動車税(種別割)とは?

 そもそも自動車税(種別割)は、自動車の所有者(所有権留保されている場合は使用者)に対して課せられる税金です。毎年4月1日時点の所有者(使用者)に対して課税されます。

 自動車税(種別割)の納付書は5月上旬から順次発送され、5月中に車検証に記載されている住所宛に届きます。納期は納付書に記載されていますので、遅滞なく納税しましょう。一般的な納期は5月末までとなっていますが、一部の地域では納期が7月1日までとなっているところもあるため、届いた納付書をしっかり確認しましょう。

 総務省によると、自動車税は自動車の所有に担税力を見出して課する「財産税的性格」と自動車が道路などを損傷することにより課する「道路損傷負担金的性格」を併せもつ地方税で、行政サービスを提供している地方団体の貴重な財源になっているとのことです。

税率(年額)

 普通車(自家用乗用車)の自動車税(種別割)の税率はエンジン排気量に応じて決まります。一方、軽自動車税(種別割)の税率は一律です。それぞれの税率は次のとおりです。
【自動車税の税率(2019年10月1日以降に登録した場合)】

 1.0L以下/電気自動車:2万5000円
1.0L超〜1.5L以下:3万500円
1.5L超〜2.0L以下:3万6000円
2.0L超〜2.5L以下:4万3500円
2.5L超〜3.0L以下:5万円
3.0L超〜3.5L以下:5万7000円
3.5L超〜4.0L以下:6万5500円
4.0L超〜4.5L以下:7万5500円
4.5L超〜6.0L以下:8万7000円
6.0L超:11万0000円
軽自動車:1万800円
なお、初年度登録から13年経過すると、おおむね15%重課されます。重課された税額は次のとおりです。
【初年度登録から13年を超えた場合の税率】

 1.0L以下:3万3900円
1.0L超〜1.5L以下:3万9600円
1.5L超〜2.0L以下:4万5400円
2.0L超〜2.5L以下:5万1700円
2.5L超〜3.0L以下:5万8600円
3.0L超〜3.5L以下:6万6700円
3.5L超〜4.0L以下:7万6400円
4.0L超〜4.5L以下:8万7900円
4.5L超〜6.0L以下:10万1200円
6.0L超:12万7600円
軽自動車:1万2900円

納付を先延ばしにしても何もいいことはない

納税を忘れるとどうなる?

 自動車税や軽自動車税の納税を忘れると「督促状」が送付されます。督促状が届いたらすぐに納付しましょう。

 なお、期限までに納付しなかった場合、日数に応じて延滞金がかかることがあります。

 また、督促状が送付されても納付しなかった場合は、財産の差し押えなどの滞納処分を受けることがあります。

 もし、期限までの納付が難しい場合は、放置せず税事務所や役所に相談しましょう。納税が困難で一定の要件に該当する場合は、納税の猶予制度を利用することができます。

期日までに納めよう

 自動車税を滞納すると、延滞金が発生したり財産を差し押さえられたりしてしまうため、期日までに確実に納税しましょう。

 納税を忘れて大変なことにならないようにするためにも、納付書が届いたらすぐに納税することをおすすめします。

 自動車税(種別割)の納付書が送付される時期は毎年おおよそ同じです。自動車税(種別割)を滞納しないようにするためにも、新年度になったら自動車税の準備を始めておくとよいでしょう。