■これまでのあらすじ
夫の拓人と娘の綾音、義母と一緒に暮らしている響子は、ある日突然、義母から義兄の奏斗とその息子の雄基が一緒に暮らすことになったと報告を受ける。何も知らされていなかった響子は驚きすぐに拓人の顔を見るが、響子の顔を見ないようにしている様子で…。
情けない拓人の姿を見て響子が思い出したのは、義母の同居が決まったときの記憶。義父が亡くなって毎日のように義母が拓人に「寂しい」と電話をよこし、さらに自宅アパートが取り壊されることになった義母が拓人に泣きつくと、拓人が同居を勝手に許可してしまったのだ。今回も自分だけ知らされずに物事が進んでいたことに不満を持つ響子だったが…。







私は以前看護師をしていました。勤めていたのは大きい病院で夜勤もあるシフト制。さらに仕事量も多く、家事育児を並行しながら続けることは私には無理でした。昼だけの病院勤務も考えたのですが、少し看護師以外の職場も経験したくなり、娘が小さいうちはと考えて現在の保育園の調理師に転職しました。

看護師も調理師も好きな仕事で、その職業に誇りも持っています。でもお義母さんの言葉の端々からはその職業であることを理由に私を頼ろうする気持ちが見え隠れし、正直言えばいい気持ちはしませんでした。とはいえそこまで目くじらを立てる必要はないと思っていたのですが…。

まさか夫までその職業を盾に私に甥を預かれと言ってくるとは思っていませんでした。子どもは好きな方ですが、だからといって他人の子を預かる責任まで追いたくはありません。何よりも私が面倒を見ることを前提にした取り決めに、私の意見が何も入っていないことが腹立たしくて仕方ありませんでした。

ところが断固同居を拒否したはずのお義兄さんから電話がかかってきて…。

※この漫画は実話を元に編集しています
原案:ウーマンエキサイト編集部、脚本:古口春菜、イラスト:まりお
(ウーマンエキサイト編集部)