夫婦で家事・育児をきっちり分担して上手くまわしてきた青鹿家ですが、感染症などで生活リズムが乱れたり負担が増えたりすると、とたんに支障が出ることがわかりました。そこで非常時の分担の仕方を考えることに……。

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シフト制にチェンジしてみた!

“先の見通し”が立たないとイライラが発生してしまう

我が家は、夫婦それぞれが得意な家事・育児を担当し、都度スイッチングする形で平和に暮らしていました。ところが、娘・ふーみんが風邪をひいたり、それが私たちにうつったりして生活リズムが崩れると、途端にギスギスしてしまうことに気づいたんです。

このままでは夫婦仲も険悪になりそうだったので、お互いに何がストレスになっているのかを考えてみました。

<私>

・夫の育児ターンを待つことで、ムダな待機時間が発生している。小間切れの待機時間は休むことも仕事をすることもままならず、時間の浪費感が強くストレスになる。

・夫が黙っていなくなることがある。仕事の進捗を見にいくためなのはわかるが、連携して家事・育児している最中に、突然黙っていなくなられるのは困る。先の見通しが立てられなくなる。

<夫>

・こまめに発生する育児タスクを頭の片隅に置きながら仕事をしていると、仕事の効率が悪くなる。

・仕事に集中しだすと、どうしても時間を意識できない時があり、担当育児をすっぽかしてしまって、怒られるのがつらい(しかし自分が悪いので身の置き場がない)。

こうしてみると、私たちは共通のことでストレスを感じていることに気が付きました。お互いに「家事・育児・仕事」を同時に抱えていて、かつタスクの優先順位の見通しが不透明。2人とも急な予定変更に弱いタイプで、仕事と家庭の切り替えも細かくできる性格でないのもあると思います。

ということで、生活リズムが乱れる非常時に限っては、それぞれの家事・育児を分担するよりも、午前・午後といった形でシフト制にしてみることにしました。

その結果、「家事・育児・看病を気にせず仕事ができる」時間がまとまって取れることで、他のことがスムーズにまわることがわかりました。また、何より子どもの体調不良はすごく心配で、頭から離れなくなりがちですが、それが長期間となるととても疲れると気が付いたのです。

なので「ここからここまでは仕事だけしていればいい時間」と区切ることで、一時的に心配をわきに置けて、心のパワーも回復することに気が付きました。子どもを心配するのは自然なことですが、そればかりでは疲れてしまいますし、仕事や家事が減るわけではありません。

公私を分けて切り替えることで、すっきりした気持ちで仕事にも看病・家事・育児にも向かえるので、シフト制は非常時の私たちに合っている方法でした。そして、お互いに「ここからは相手の仕事時間」と区切ることで、互いの仕事に対してリスペクトもしやすくなったんです。

病児保育なども検討はしたのですが、感染症が流行る時期はそれも激戦でなかなか使えません。どうにかして家庭内でまわしていかなければならない場面も多いので、「一つの形にこだわりすぎないで、臨機応変にプランBに切り替えていきたいね!」と話し合いました。

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【投稿募集】

家庭内で順番に感染症になったり、長期療養したりすると、大変ですよね……。「我が家はこんな方法で乗り切ってるよ!」という方法などがありましたら教えてください。いろいろなご家庭の乗り切りパターンを知りたいです〜!

#家庭内長期療養の乗り切り方 #ふうふう子育て

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 次回更新は、5/5の予定です。どうぞお楽しみに!

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(編集協力:大西まお)

青鹿ユウ
この記事の執筆者
漫画家
青鹿ユウ
漫画家。夫と娘と猫と暮らしている。自分の経験、専門家から学んだことを「気軽に楽しく読めて、ちょっとためになる」漫画にしたいと思っている。著書に『今日から第二の患者さん』(小学館)、共著書に『子どものアトピー性皮膚炎のケア』、『ほむほむ先生のアレルギー教室』がある。
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