心身の健康のために大切な食事ですが、復職すると食事作りの時間を確保するのは大変! パナソニックの「オートクッカー ビストロ」は、煮込む・炒める・蒸すなどの調理ができて、かきまぜ機能と圧力調理機能を兼ね備えた自動調理鍋。2週間ほど使ってみて気づいた、メリット・デメリットをレポートします。

圧力調理と、かきまぜ機能を両立

自動調理鍋「オートクッカー ビストロ」の特徴は、圧力調理と、かきまぜ機能が両方できること。この2つの機能の両立は難しく、これまでの自動調理鍋は、圧力調理かかきまぜ機能のどちらかを選ばなくてはいけないため、悩ましいところでした。

同商品の「鍋底かきまぜ」機能は、鍋底に付いた羽根と鍋側面の突起(リブ)により、食材を加熱しながらひっくり返すというもの。

「高火力・高圧機能」でしっかり加熱するほか、圧力は約2気圧で、魚の骨なども柔らかく調理できます。また、火加減や時間をおまかせで調理できる「オートメニュー」を備えているので、メニューを選択するだけでいい感じに仕上げてくれます。

今回お借りしたパナソニックの自動調理鍋「オートクッカー ビストロ」。カラーはブラックです

タッチパネルとスマホアプリで操作。「取り分け幼児食」などメニューが増える

操作はタッチパネル。すっきりしたデザインです。また、レシピ検索など細かい設定は同社のアプリ『キッチンポケット』を使うととても便利。

見た目は炊飯器のようです

フタはハンドルで開閉。フタのタッチパネルで操作します

内鍋をセットして使います

内鍋に取り付ける羽根。この羽根がかきまぜのポイント

同社のスマホアプリ『キッチンポケット』を使ってメニューを検索。予約調理できるメニューもあります。また、炊飯も可能です

途中で取り分けられる「取り分け幼児食」もあり、子ども用と大人用で味付けを変えられます

筆者の場合、自宅での仕事が多いので、予約機能や保温機能をよく使いました。食材の準備をしてスイッチを入れれば、子どもの送迎などの外出中も調理が可能です。

疲れた日にすぐに食べられる温かい料理が1品あるのは便利。時間の節約だけでなく、子どもが「お腹すいた!」と言っても、帰宅後すぐに食事の用意ができるので気持ち的にも助かります。

「これおいしい!」と家族から好評の絶品チャーハン

最大1285Wの高火力と、鍋底をさらうようにかきまぜる同社独自の「鍋底かきまぜ」機能を存分に堪能できるのが、オートメニューの「チャーハン」です。溶き卵や調味料などを混ぜたごはんと、ネギなどの具材をセットしてスイッチを入れれば、約10分程度でチャーハンができあがります。

パラパラとしたチャーハンはお店で食べるような仕上がりで、家族に大好評でした。1回で作れる量は3人分。3人分のチャーハンをフライパンで作ると、混ぜるのがなかなか大変ですが、同商品ならおまかせでおいしく仕上がります。

付属レシピから離れて、チャーハンの作り方をいろいろ試した結果、野菜の量を多くするとベタつくことがあるよう。ここはフライパンで作るときと同じですね。

チャーハンの材料。温かいごはんを使います

卵と調味料を混ぜたごはんを入れます

ネギなどの具材をのせて調理スタート

羽根がしっかりと混ぜながら炒めてくれます

完成! パラパラでおいしい!

オートメニューだけでなく、手動でも調理可能

炒める頻度なども選べます

チャーハンを作っているときは蒸気がかなり出ていました

市販の冷凍餃子もパリパリに! ハンバーグも冷凍のまま調理できる

冷凍の自家製ハンバーグを使った、煮込みハンバーグメニューもあります。

週末にハンバーグを作って冷凍しておき、平日に冷凍ハンバーグと、野菜などの煮込む材料を入れてスイッチオン。同製品での調理時間は約45分かかりますが、「中まで火が通ったかな?」と心配しながら調理しなくてよいですし、何より煮込みをまかせている間に、ほかの家事や子どもの相手ができるのが助かります。

週末に冷凍しておいたハンバーグ

ハンバーグの上に、キノコやデミグラスソースなどを入れて煮込みます

できあがり。ふんわりとジューシーに仕上がりおいしいです

同製品では、ほかの企業とコラボしたメニューも開発しています。たとえば味の素冷凍食品の定番商品「ギョーザ」を使ったメニューもそのひとつ。冷凍餃子を12個並べてスイッチを入れると、約10分でパリパリの餃子ができあがります。ちなみに、焼くときに油や水が不要な冷凍餃子なら、ほかのメーカーのものでもOKだそう。

これは短時間でごはんを作りたいときにとても便利でした。焼いている間はつきっきりでそばにいなくても大丈夫なので、ほかのおかずや食器の準備をしながらすぐに食事が完成。

また、食べている間に第二弾を焼けるところも魅力。普段は12個では足りないため、餃子がおかずのときには次々と焼いて家族が食べて……を繰り返しています。そのため、焼いている人が食べるころには餃子が冷めていることもよくありますが、これなら「焼き」を任せられるので、アツアツの餃子を家族と一緒に楽しむことができます。

冷凍餃子を並べてスイッチオン

パリパリの羽根つき餃子ができあがります

焼きたてをいただきます

ポテトサラダはつぶす工程までおまかせ。マッシュポテトも絶品

同製品では、ポテトサラダやコロッケの具などもオートメニューでできます。

ポテトサラダの場合、ジャガイモを茹でて粗くつぶした状態で仕上げ、そのあと調味料やきゅうりなどの野菜を混ぜたら完成。味付けのアレンジも簡単ですし、なんならマッシュポテトの状態でチーズをのせて焼いたり、パンと合わせたり、付け合わせにしたりしてもOK。

手間のかかるところをまかせられるので、まるで料理のアシスタントがいるようです。

ポテトサラダもオートメニューで。皮をむいたジャガイモと水などをセット

かたまりの部分も柔らかくなり、簡単につぶせます

このまま付け合わせにしてもよさそう

きゅうりとハムなど加えて仕上げました

圧力で塊肉も柔らかく! 贅沢な味わいで大人好み

圧力調理のよさを実感するため、ちょっと贅沢な気分になれるビーフシチューにも挑戦。市販のルウを使うので、作り方自体は簡単です。調理時間は1時間40分と長めですが、シチュー用のブロック肉がスプーンでほぐせる程に柔らかくなります。高い圧力で煮込み、かき混ぜながら調理するので、焦げ付きやこびりつきなどもありませんでした。

ビーフシチューの材料を入れたところ

大きなお肉ってなんでこんなに心がときめくのか……柔らかくて満足

もっといろいろなごちそう作りに挑戦したいなら、同製品の公式レシピがおすすめ。ホテルニューオータニのシェフが監修したレシピをはじめ、和洋中、デザートまでさまざまなレシピが掲載されています。

休日のランチに便利だったパスタ

同製品は、ナポリタン、カルボナーラなどいろいろなパスタメニューも作れます。カルボナーラはパスタを半分に折ってベーコン、水、塩などを一緒に入れて茹で、生クリームとチーズを合わせた卵液と絡めてできあがり。

ナポリタンの場合は、半分に折って入れたパスタと、野菜などの具材、ケチャップなどの調味料、水を一緒に入れてスイッチをいれるだけ。調理時間目安はカルボナーラが15分、ナポリタンが20分。ほかにもいろいろなパスタのメニューが用意されています。

我が家は休日のお昼にパスタ料理を食べることが多いのですが、パスタを茹でて、具を用意してとなると、ちょっと面倒なときも。同製品を使えば、別茹でや炒める工程がいらないので、普通の作り方よりずっと気楽に作れます。

パスタを折って入れるのがポイント

ベーコンなどを入れて調理スタート

茹で上がり。カルボナーラはここに卵液を混ぜて完成です

柔らかすぎず、水っぽくならず、ちょうどよい仕上がりに

お手入れは手洗いでしっかりと

調理が終わったら、内鍋、内蓋、羽根は柔らかいスポンジと中性洗剤を使って水洗いします。フッ素コーティングされているため、油汚れもよく落ちます。一度に調理する量にもよりますが、回転軸のところに食材がたまることがあるので、しっかり洗いましょう。

回転軸のところに食材や焦げが残るので念入りに洗いました

サラダチキンに活躍する蒸し板。蒸し板のゴムパーツが小さいので、洗うときには注意を

内蓋のパーツも外して洗います

蓋はパーツを外して洗います。蒸し板も洗えますが、ゴムのパーツが外れるので落とさないよう注意しながら洗いましょう。

内鍋は重い……でも! 料理の幅が広いから長く愛せる調理家電

便利な調理家電は世の中にいろいろ登場していますが、自分のライフスタイルに合わなかったり、できあがった料理が好みじゃなかったりと、いろいろな理由で使わなくなることが少なくありません。

そこで、あえて同製品のデメリットを挙げると、圧力機能が付いているため仕方がないのですが内鍋は重く、両手で持たないと取り回しが難しいです。また、パーツはすべて手洗いが必要です。

メリットは、圧力調理と高火力での調理、さらにかきまぜ機能があることで料理の幅が広がる点。スマホアプリは随時メニューが増えていくので、付属のレシピブック以上の調理が今後可能になります。

圧力調理機能があると、骨付きのイワシもホロホロになるまで煮込めるし、大きな塊肉のビーフシチューなど、食べ応えのある料理も作れます。子どもが小さいと食材を細かく切って調理することが多いですが、成長するにつれて食材を大きくカットして使うことも増えてきます。

いろいろな調理ができるので、週末に作り置きのおかずを作るときにも活躍します。筆者は肉と野菜をみじん切りにして炒めて冷凍したり、野菜の煮物などの副菜を大量に同製品で作って冷凍しています。貴重な休日にずっとキッチンにこもらなくても食事の準備ができるのは、仕事しながら子育てする人にうれしいところではないでしょうか。

食事の準備は幼児期だけでなく、子どもの成長や一緒に食事をする人に合わせて変わるものです。そのため、幅広い調理ができる同製品は、長く愛用できる調理家電として活躍するのではないでしょうか。

製品概要

製品名:自動調理鍋 オートクッカー ビストロ(NF-AC1000)

カラー:ブラック

消費電力(約):1290W

満水容量:4.2L

調理容量:2.4L

炊飯容量:白米 最大5合/玄米 最大4合

寸法(約):幅33.3×奥行33.6×高さ26.0cm

質量(約):8.2kg

調理:圧力調理、煮込み、無水調理、低温調理、自動調理(本体搭載自動メニュー25メニュー、アプリで追加・入替可能)

なべ内面加工:フッ素加工

付属品:羽根、蒸し板、レシピブック

コード長さ(約):1.0m

パナソニック 自動調理鍋 オートクッカー ビストロ

https://panasonic.jp/cook/products/nf-ac1000.html

(文:伊森ちづる、編集:マイナビ子育て編集部、編集協力:パナソニック)