本県と秋田県をつなぐ山岳観光道路・鳥海ブルーライン沿いにある遊佐町吹浦の小野曽地区で、シバザクラとハナモモが見頃を迎えている。晴れ上がった23日、残雪の鳥海山を背景に桃源郷のような風景を撮影しようと、多くの写真愛好家が繰り出した。

 沿道の住民が傾斜地にうす紫や白色のシバザクラと、木に白とピンクの花を咲かせるハナモモを植えている。住民の1人がガーデニングで植えた花が好評で、種や株を分けして広まったという。

 酒田市から来た無職五十嵐陽子さん(68)は「ハナモモがたくさん咲いていてすてきな光景だ」と語った。住民によると、見頃は今月いっぱいの見通し。