本に囲まれながら生演奏を楽しむコンサートが5日、山形市の県立図書館で開かれ、いつもは静かな空間にリズミカルなメロディーが響き渡った。

 普段は本などを置いている書架の一部を移動し、エントランスホールに即席のコンサート会場を設営して開いた。バンドネオン奏者で作編曲家の啼鵬(ていほう)さん(茨城県土浦市)、共にサックス奏者の渡辺千佳さん(寒河江市)、鈴木泉さん(山形市)によるトリオ「TecCheEze(てっちいず)」が出演した。

 県内の演奏家2人の協力を得て、人気バンド「DREAMS COME TRUE」のメドレー曲や、バンドネオンを使ったアルゼンチンタンゴの名曲「ラ・クンパルシータ」など計8曲を披露した。図書館を訪れた人たちは本を読んだり、音がする方に歩み寄ったりしながら耳を傾けていた。