【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の当局者は4日、東京電力福島第1原発にたまる処理済み汚染水の海洋放出問題と絡み、韓日両国による独自検証が外交当局間で協議されているのかを問う質問に対し、「日本側に汚染水排出に関連する情報を要請し、資料を受け取り、検討と分析を続けている」とし、「今後も科学的かつ技術的な側面から日本と協議を通じて分析を続けていく」と述べた。

 韓国政府は国際原子力機関(IAEA)の調査とは別に日本から関連資料を受け取って分析を進めている。IAEAは日本側の計画が国際基準に合致するかを検討し、安全性を検証するためのタスクフォース(TF)を構成しており、同TFには韓国を含む11カ国・地域の専門家やIAEA職員が含まれている。

 IAEAの検証とは別に、韓日両国は同問題と関連し、2国間レベルの局長級協議も実施してきた。韓国政府は、両国レベルの共同科学調査も必要との認識を示している。

 岸田文雄首相の韓国訪問に合わせて7日に開催される韓日首脳会談で同問題が扱われる可能性もある。岸田首相が同問題を巡り、韓日間の協議や調査について進展したメッセージを出せば、韓日間の信頼構築に役立つとの見方も出ている。