【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が10日に発表した雇用動向によると、4月の失業率は2.8%で前年同月に比べ0.2ポイント改善した。1999年6月に今の統計になって以降、4月としては2008年以来の低水準。失業者数は前年同月比5万9000人減の80万4000人だった。

 4月の就業者数は2843万2000人で、前年同月に比べ35万4000人増加した。伸び幅は3月(46万9000人)より少ないものの、2月(31万2000人)よりは多い。昨年6月(84万1000人)から9カ月連続で鈍化していたが、今年3月は前月を上回っていた。

 就業者数の増減を年代別にみると、60歳以上が44万2000人増え、それ以外は計8万8000人減少した。30代と50代は増加したものの、15〜29歳は13万7000人、40代は2万2000人減少した。15〜29歳の就業者数はカ6月連続、40代は10カ月連続で減っている。

 業種別では製造業の就業者数が9万7000人減と、4カ月続けてマイナスだった。減少幅は2020年12月(11万人減)以来の高水準となる。宿泊・飲食店業(17万1000人増)や保健・社会福祉サービス業(14万8000人増)などは伸びた。

 15歳以上の就業率は62.7%で、前年同月から0.6ポイント上昇した。1982年7月に統計を取り始めてから、4月としては最も高かった。

 統計庁の担当者は「外での活動や保育・見守り需要の増加で就業者の増加傾向が続いたが、輸出の減少により増加幅は鈍化した」と説明した。