【ソウル聯合ニュース】韓国の中小ベンチャー企業部は11日、李永(イ・ヨン)同部長官が日本最大級のサイエンスパーク「湘南ヘルスイノベーションパーク(通称・湘南アイパーク)」(神奈川県藤沢市)を運営するアイパークインスティチュートと韓日のバイオクラスター(集積地)協力の促進で合意したと発表した。

 湘南アイパークは2018年に武田薬品工業が自社研究所を大学や他企業に開放して誕生したサイエンスパーク。製薬、創薬、次世代医療、細胞農業、人工知能(AI)など約150社、2000人以上の企業・団体が集積し、エコシステム(生態系)を形成している。

 李氏は11日に同所を訪れて培養室、実験室など主な研究施設を視察し、アイパークインスティチュートの藤本利夫社長らと韓日のバイオクラスター間の協力策を議論した。

 双方は先端バイオ分野での共同研究、相互インフラ活用支援、許認可コンサルティングなどでの協力が両国の企業と若者に新たな挑戦と機会の場を提供するとの認識で一致し、実質的な成果を出すために協力課題を具体化していくことを取り決めた。

 中小ベンチャー企業部によると、日本側は韓国のバイオ分野のスタートアップに関心を示すとともに、AIやビッグデータなど韓国の先端デジタル分野のスタートアップと日本の製薬企業間の協力にも大きな関心をみせたという。