【ソウル聯合ニュース】韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)首相は17日、政府世宗庁舎で行われた記者団との懇談会で,政府が東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出を巡り来週に視察団を派遣することについて、「手続き、施設、計画、結果などに合理性があるかを判断する役割が最も大きい」との考えを示した。

 「視察団に民間人が参加できず、汚染水の試料採取が難しい点で限界があると指摘されている」との質問に対しては、「試料を採取し、その場で検査を行うのは国際原子力機関(IAEA)と日本(の役割)」と述べた。また、IAEAの検証には原子力分野でトップクラスの専門家が参加し、検証に参加する四つの研究所のうち一つは韓国にあるとして、韓国は日本の汚染水放出手続きと施設に対する疑問点を再確認すると説明した。

 懇談会に同席した方文圭(パン・ムンギュ)国務調整室長(閣僚級)は「現在、汚染水放出に関してIAEAと世界の研究所が試料を共有しながら検証を行っており、韓国だけが試料採取を別途要求するのは行き過ぎの面がある」と指摘。韓国原子力安全技術院がIAEAの検証に参加することについて、「検証能力の客観性が認められた」と強調した。