【ソウル聯合ニュース】韓国の申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官と米国のオースティン国防長官は28日、電話会談を行い、ロシアと北朝鮮の違法な武器取引に厳正に対処することで一致した。

 韓国国防部によると両氏は、ロシアと北朝鮮の違法武器取引など軍事協力の強化は、朝鮮半島はもちろん国際社会の平和と安定に対する深刻な脅威となるとの認識で一致。国際社会と協力して厳正に対処することを申し合わせた。

 また、北朝鮮が今年に入り黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)付近で砲撃訓練を実施したほか、相次いで新型ミサイルの発射実験を行うなど朝鮮半島の緊張を高めていることに対しても強く非難した。

 両氏は、北朝鮮の脅威を抑止するための強力かつ圧倒的な韓米連合防衛体制の維持と両国の緊密な協力の重要性についても再確認した。

 国防部は「両長官は韓国防衛に対する米国の徹底した公約を改めて強調し、朝鮮半島における『力による平和』の実現に向け努力することを決めた」として、拡大抑止の実行力を一層高めながら韓米日の安全保障協力もさらに強化すると説明した。