【ソウル聯合ニュース】米ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)で東アジアとオセアニア地域を担当するミラ・ラップフーパー上級部長が朝鮮半島の非核化に向けて「interim steps(暫定的な措置)」の提示を検討する用意があると表明したことについて、韓国外交部の任洙ソク(イム・スソク)報道官は5日、北朝鮮の完全な非核化は「韓米両政府の共通の目標」とし、ラップフーパー氏の発言は韓国政府の北朝鮮非核化ロードマップ「大胆な構想」と同じ趣旨だと述べた。

 任氏は「核計画を完全に廃棄する北の政権の意思が確認されれば、これ(暫定的な措置)の履行が段階的に行われるのは当然だと考える」と説明した。

 外交部当局者も記者団に対し、「段階的に北と交渉を進めるという方向性は、何度も公開されている」と強調した。

 ラップフーパー氏は韓国紙の中央日報と米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)が共催した討論会で、「米国の目標は依然として朝鮮半島の完全な非核化だ」としながら、「しかし、この非核化に向かう過程での暫定的な措置を考慮する」と述べた。

 バイデン政権はこれまで、条件なしで北朝鮮との対話に応じ、希望するテーマについて話し合うことができるとする立場を示してきた。ラップフーパー氏の発言もこの延長線上にあると受け止められる。