2022年に飲酒運転による自損事故を起こしながらも現場から逃走、その後、罰金刑を受けて活動を自粛していた女優のキム・セロンが17日、舞台「トンチミ」で俳優活動を再開すると伝えられた。しかし、翌18日には「自主降板した」と韓国メディアで報じられた。

 17日までは、「トンチミ」出演者リストにキム・セロンの名前があり、キャストとして写っているポスターも公開されていたが、18日には全て削除されている状態だという。複数メディアは、キム・セロンが活動を再開するというニュースが出て以降、世間で賛否両論が巻き起こったため、これを負担に感じたキム・セロンが自ら降板を申し出たのではと推測している。

 この件に関して、同舞台を制作する劇団グローブ座のイム・ハリ芸術監督が韓国日報の取材に自ら応じ「さまざまな推測からキム・セロンを守るため、降板理由を発表することにした」と説明。「キム・セロンは体調不良のため、降板することになった」と言い「(本番中)舞台で倒れたら、共演者や観客に影響を与えてしまうため、劇団が(降板の)決断を下した」と明かした。「キム・セロンは過去につらいことがあっても、作品に出て再び頑張りたいという強い意志があった。しかし彼女には舞台をやり抜く体力がなく、稽古を重ねるにつれ弱っていった」と状況を説明。「われわれが心配しても、本人は『最後までやりたい』と言っていた。それでも舞台は体力がなければできないため、このような決定がなされた」と伝えた。キム・セロンは復帰を切望し、徹夜の稽古もいとわなかったという。

 2年ぶりの復帰を目前に降板が伝えられたキム・セロンが、次にその名を伝えるのがいつになるのか、注目されている。

(よろず〜ニュース・椎 美雪)