アニメ監督の福田己津央氏が18日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、訃報が伝えられたイラストレーター、アニメーターのいのまたむつみさんを追悼した。

 いのまたさんは人気ゲーム「テイルズ オブ」シリーズ、アニメ化された小説「宇宙皇子」、富野由悠季監督アニメ「ブレンパワード」などのキャラクターデザイン、同原案を務めた。この日、10日に死去していたことが自身の公式Xで親族から文書で発表された。「あまりに突然の事で... 描きかけのラフもあり、いまも天国で描いているでしょう。だいすきな猫たちに囲まれて、可愛い、強い瞳のキャラたちを どんどん生み出しているはずです」などと記された。

 福田氏が監督を務めた「機動戦士ガンダムSEED」では、いのまたさんからデザイン協力を受けていた。

 福田氏はXで「いのまたむつみ先生の訃報を知り、心からお悔やみ申し上げます。サイバーフォーミュラ、ガンダムSEED、DESTINYとキャラクターデザインにご助力いただき、また世に出なかった企画でも色々と力を貸していただきました」と感謝を記した。そして「最後にお会いしたのは、作品の忘年会でした。楽しそうに、でも少し恥ずかしそうにキャラクターのことを話す笑顔が忘れられません。謹んでご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。

 また、この日は福田氏が監督を務めた公開中の劇場版アニメ「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の興収がシリーズ初の40億円を突破したことが、配給元から発表された。既に1982年公開の「機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編」の23億円を超え、シリーズ最高興収を更新していた。1月26日の公開から公開から52日間で興行収入40億12万4620円、観客動員237万2164人を記録している。

(よろず〜ニュース編集部)