2024/5/4 09:30

履歴書に書くと逆に不利?「できない事を自白する資格」

ビジネス

グローバル化が進み、英語力が必要とされるビジネスシーンも増加。
そんななか、X(旧Twitter)では英語スキルに関するポストがたびたび話題に。

たとえば、少し前に投稿された下記のポストは、2.5万いいねを獲得し、議論が白熱していた。

<「英検2級」や「TOEIC700」は、「英語ができる事」ではなく、「できない事」を自白する資格なので、履歴書には書かない方が良い>

<学習のベンチマークとして使うには優れた指標だと思うけど、このレベル帯だと英字新聞も学術論文も読めないし、BBCニュースも聞き取れないので、使い物にならなかった記憶がある>

このポストには、さまざまな反響があり、

<会社のレベル次第だろうけど、普通の中小企業なら履歴書に書いたほうがいいと思うなあ>

<TOEIC700は採用ボーダーになってる事多いから絶対書いた方がいいって転職サイト見てると思いますな。ポテンシャルはあるって思われるスコア>

と、否定的な意見が多く目立っていた。
一方で外資系企業に応募するとなった場合は、たしかに不利なレベルとの意見も。

「英検2級」や「TOEIC700」は、果たして本当に“英語ができない”と思われてしまうのだろうか。

キャリアコンサルティングなどを行うKoyoriキャリアワールド代表の木村千恵子氏は語る。

「英検2級とTOEIC700のレベルには多少の差があり、また個人差もありますが、IT企業や商社に勤めている方で、海外との取引をメインに行うポジションだと英検2級やTOEIC700では通用しないと思われてしまう可能性があります」

逆に英検2級やTOEIC700でも対応できるような英語を使う仕事にはどんな業種があるのだろうか。

「一例ですが、観光業や宿泊業でインバウンドのお客様を相手にする場合であれば、企業からは十分な英語力が備わっている人材だと判断されることが多いでしょう」

少子高齢化が進む日本では、国内の顧客だけを相手にするのではなく海外でも顧客を獲得しなければならないと考える企業が増えるのは容易に想像がつく。

いずれにせよ、“英語ができる”ことがビジネスの幅を広げたり、昇進や昇給のチャンスになりえたりするのは間違いない。

以上、Business Journalからお届けしました。

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編集者:いまトピ編集部