2024/5/5 14:02

中国「あの市場」がひっそり移転し営業再開…真相解明は「不可能」か

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新型コロナウイルス感染症との関連性があるとして、中国政府が湖北省武漢市の「華南海鮮卸売市場」を閉鎖したのは2020年1月1日のこと。

その後、市場は塀で囲まれ、関係者以外の立ち入りを厳重に規制。
ウイルスの起源と指摘される中、結局、4年を経過した現在も中国当局の調査協力が得られず、世界的大流行に至った感染の真相は謎に包まれたままだ。

そんな「コロナの震源地」と指摘された海鮮卸売市場だが、4月27日付の共同通信によると、なんと1年前にひっそりと移転し営業を再開していたというから驚きだ。

新市場は旧市場から北東約15キロの武漢郊外にあり、延べ床面積は旧市場の5倍超の28万4000平方メートルもあり、精肉店や鮮魚店をはじめ多くの飲食店が軒を連ねるという。

《オオサンショウウオとみられる生き物が水槽でうごめき、冷凍ケースにはワニの尻尾が無造作に置かれていた》

というから、扱わわれる食材は旧市場とほぼ変わりないとみられる。
国の食文化に詳しいジャーナリストが言う。

「英オックスフォード大などの動物研究者らによれば、感染流行前に旧市場で生きたまま売買されていた野生動物は約4万7000件。種類はコウモリ、アナグマ、タケネズミ、ヤマアラシ、毒蛇、オオサンショウウオと多岐にわたり、タヌキやウサギの臓器なども販売していたようです」

「ただし、新型コロナウイルス感染者が相次いだことから、政府は2020年に野生動物の食用取引を全面禁止にした。とはいえ、中国では野生動物は『野味』と呼ばれ滋養強壮に効くと人気は根強く、現在も店の奥でこっそり売買されているといわれています」

「「23年6月に米国家情報長官室が発表した報告書では、動物への接触説のほか武漢ウイルス研究所からの流出説もあり得るとしていますが、むろん中国側はこれを全面否定しています。ただ、今回も起源がわからぬまま、疑惑がある市場の場所だけを移転したわけですからね。自然起源だったとすれば、他のウイルスが潜んでいるリスクは十分ありうる。つまり、同様のパンデミックが引き起こされる可能性はゼロではないということです」」

一部には“人工的に操作された生物兵器”との見方もあるが、ともあれ市場移転で起源特定がさらに難しくなったことは間違いない。

以上、アサ芸ビズからお届けしました。

臭いものにフタ!中国・武漢海鮮市場がひっそり移転「コロナ起源」が解明不可能に  |  Asagei Biz-アサ芸ビズ臭いものにフタ!中国・武漢海鮮市場がひっそり移転「コロナ起源」が解明不可能に | Asagei Biz-アサ芸ビズ

編集者:いまトピ編集部