キャベツが1個〇〇〇〇円超え……マスコミの「手口」
とんかつの付け合わせ、ロールキャベツ、お好み焼き、サラダ……なくては困る野菜圧倒的第一位のキャベツ。そのキャベツが天候不順によって高値になっていますが、都内ではなんと1玉1000円超えという衝撃のお値段になっているようです。「都内では」ということなので、そのスーパーから150kmほど離れた郊外ではどうなっているのか聞いてみました。
■マジか!キャベツが1,026円だと……
都内のあるスーパーでは、なんとキャベツ1玉が1,026円で販売されていると報道がありました。実際にそこまで高い店は少数だとは思うのですが、さすがにあり得ないお値段。昨年の同時期に比べ、卸売価格が3倍だそうで……なんとなく「報道のため」のような気もしないでもありません。新宿区のお店ということで土地代もあるでしょうし。
郊外のスーパーやCOOPの方に話を伺うと……
「キャベツ1000円超え」というセンセーショナルな見出しを付けたくなるのは心情的にわかりますが、実際には一般的な価格とは言い難いかなと。若干小さめではあるものの、5月17日にスーパーを5件調査した際の1玉税込価格は以下の通り。
スーパーA・410円
スーパーB・429円
スーパーC・321円
スーパーD・313円
スーパーE・429円
とある店舗で青果担当と思わしき方にお話を伺えたのですが「おそらく今が高値で、これから長野産のものが出回るはずなので安くなるはずですよ」とのこと。
さらに半玉100円ほどで販売されている「CO-OP」の担当者の方にも伺ったところ「さすがにこの先1000円は超えないと思いますよ」と仰っていました。ただしCO-OPのような宅配サービスは野菜の相場が遅れて動くそうなので、半玉100円のまま推移することはなさそうです。
1玉1,000円は報道する側としては「物価高騰」をセンセーショナルにアピールするためのチャンスではあったと思いますが、ごく少数の店舗での価格をさも「一般的」なように報じる姿勢はいかがなものかと……それがマスコミの「手口」ではあることを理解されている人が多ければいいのですが。
秒刊SUNDAYが伝えています。
編集者:いまトピ編集部