2024/6/11 13:37
のり弁…お前もか…

安価な弁当の代名詞的存在、庶民の味方である「のり弁」。
多くの弁当店では400円を下回る価格で販売されおり、不動の人気商品だ。
そんな長年愛されてきた「のり弁」にも魔の手が…。
そう、値上げの危機である。
実は、国内最大の養殖海苔の産地である有明海では、記録的な不作が起きているのだ。
原因は海水温の上昇やプランクトンの増殖など。
乾燥海苔の共販単価(漁協が生産者から仕入れた海苔を商社などに販売する単価)が2021年度から8割も上昇。
6月から海苔価格の大幅値上げに踏み切るとろこも少なくない。
経済ジャーナリストは語る。
「のり弁はサービスメニューとして安く提供している弁当店も多く、利益率が高くないので、海苔の価格上昇はダメージが大きいのです。結果、値上げせざるを得ない弁当屋も増えていますね」
「ラーメン1杯の価格が1000円を超えると売れなくなる『1000円の壁』という定説がありますが、実はのり弁にも『400円の壁』なるものがあります。のり弁は安い弁当という絶対的なイメージがありますから、値上げに対する反発も大きいですが、このままの価格で提供を続けるのも難しく、どうしても値上げは避けられないのが現状です。『壁の崩壊』によって人気商品に陰りが出ないか懸念されるところです」
のり弁…お前もか…。
牛丼に続き、のり弁も庶民が気軽に食べられるものではなくなってしまうのかもしれない。
以上、アサ芸ビズからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部