2024/7/3 18:51
高齢者は「ATMで携帯電話禁止」→大阪で大不評

大阪府が、実現すれば全国初となる条例を検討中だ。
吉村洋文知事は6月27日、後を絶たない特殊詐欺被害を防ぐため、ATMでの高齢者の携帯電話の使用を条例で禁止することを検討していると発表した。
大阪府内では、去年の特殊詐欺の被害件数が2656件と過去最悪。
被害総額は実に約37億円に上った。
被害者は65歳以上の高齢者が85%を占めており、携帯電話で指示されATMを操作してしまうパターンが多いという。
こうした被害を未然に防ぐため、
・高齢者のATM前で携帯電話の使用禁止、
・金融機関が不自然な振り込みなどを確認した際の警察への通報
・コンビニなどがプリペイドカードを販売する際の利用目的の確認を義務づけることを検討するといい、罰則は設けない予定だという。
「果たして金融機関が負担に応じるかどうか。 特に無人のATMに誘導されるケースが多いということで、こうした環境でも携帯電話を使用しているか確認できる設備が必要となる。吉村知事は金融機関などに費用を負担してほしいと話していましたが、行政と金融機関の間で調整が難航すると思われます」(夕刊紙記者)
SNS上では、
「高齢者って誰が判断するの?」
「大阪万博の無駄金は?」
など厳しい声も見受けられる。
ただ、高齢者の詐欺被害を防ぎたいという意図はわかるだけに、今後の展開が注目される。
以上、アサ芸ビズよりお届けしました。
編集者:いまトピ編集部