高層ビル建てすぎ中国「1年で10ミリ以上沈んでる」2050年には水没か
7月に入り、いよいよゲリラ豪雨発生の時期がやってきた。
今年の夏も日本をはじめ、世界のいたるところで豪雨が猛威を振るうことが想像される。
今年4月、中国について恐ろしい研究結果が米学術誌「サイエンス」誌に掲載されたのをご存知だろうか。
上海や北京、天津など、主要都市の約半数が地盤沈下しており、このまま放置すれば数十年後には沿岸部の都市が海に沈む恐れがあるというのだ。
同誌に掲載された論文によれば、中国都市部の土地の約45%が年間3ミリ以上の速さで沈下、そのうち16%は、なんと年間10ミリ以上の速さで沈んでいることが分かったというのだ。
中国の事情に詳しいジャーナリストは語る。
「中国最大の都市、上海は過去100年で3メートルも沈下し、いまだに沈み続けていて、北京や天津といった都市も同じ傾向にあるというんです。つまり、このままの状態で沈み続ければ、中国の主要都市の約半数は水没し、何百万人もの住民が大洪水で命を失う可能性があるということです」
地盤沈下が止まらない要因はさまざまあるが、専門家によれば「地下水の採取」が最も大きな原因ではないかとされている。
ビル建設により、飲料水や工業用水として過剰な地下水を汲み上げたことで地盤が柔らかくなり、それに都市自体の重量が加わって土壌が圧縮。
地盤そのものが下がってしまい、それが今もなおも続いているというのだ。
「実際に数億人が暮らす街が大雨で水没する危険にさらされているわけですからね。もはや一刻の猶予もないということです」
中国メディアの報道によれば、海抜4メートル程度の上海など、長江デルタ地帯に建つ都市は、地球温暖化による海水面の上昇も重なると2050年には水没するとの予測データもあるという。
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編集者:いまトピ編集部