焼きそば、焼き魚も「危険」
食中毒、皆さんはどんなイメージを持っていますか?
「腐ったものや生ものを食べたときに起こるんでしょ」
「火を通してあれば大丈夫でしょ」
そう思っている人もいるかもしれません。
でも、食中毒は細菌やウイルスをはじめ、化学物質や自然毒、寄生虫など、さまざまな原因によって引き起こされます。
また、それらは見た目やニオイだけでは判断できないことも。
◾️焼き魚を食べたら…
「生の魚は危ない気がするけれど、焼き魚で食中毒はない」と思うかもしれません。
実は加熱した魚でも食中毒が起こることがあります。
サバやマグロ、イワシ、アジ、サンマなどの赤身の魚を常温に放置すると、ヒスタミンという化学物質が生成されます。
ヒスタミンは加熱しても壊れません。
加熱調理された焼き魚や缶詰などでもヒスタミンによる食中毒が起こる可能性が。
顔面の紅潮やじんましん、頭痛、発熱といったアレルギーのような症状を引き起こすことがあります。
◾️キャンプで作った焼きそばが…
キャンプやバーベキューでよく作られる焼きそばや炒飯。
「加熱しているし、生ものではないし、食中毒とは無縁でしょ」と思いきや、セレウス菌という食中毒菌が繁殖することがあるため、注意が必要。
セレウス菌は自然界に広く存在し、ご飯や麺類といった穀物を使った食品での食中毒が多く聞かれます。
25~35℃が菌の繁殖に適した温度とされており、一度に大量に調理した料理を食べたときに食中毒が起こるケースが多くありました。
大量に作って、あとから食べようとすることも危険です。
セレウス菌は芽胞という特殊な殻を作ります。
そうなると、100℃で加熱しても死滅しません。
いかがでしたでしょうか。
屋外で調理したものは、できるだけ早く食べきること。自宅での料理も常温に置きっぱなしにせず、冷蔵庫での保管を心がけましょう。
以上、サンキュ!からお届けしました。
編集者:いまトピ編集部