お茶「利尿作用?ありません」
Amazon熱中症対策として代表的なのが、定期的な水分補給。
気温の高い日には、意識して水筒やペットボトル飲料を持ち歩いている人が大半ではないでしょうか。
みなさんはこんな話を聞いたことはありませんか?
「カフェインを含むため、お茶を飲むと脱水を促してしまう」
よく耳にする「水分補給にお茶は向かない」や「トイレに行きたくなってしまう」という言説は本当なのでしょうか。
そんな疑問に、『お~いお茶』で有名な株式会社伊藤園が調査結果を公表しています。
2019年には、こうつづっています。
『カフェインには利尿作用があるといわれていますが、カフェインを400mgとっても利尿作用はないというデータが出ています。
このカフェイン量、お茶に換算すると、約2リットルです。お茶でカフェインを摂取することによる利尿作用の心配はほとんどないと考えられます。
お茶を飲むと脱水になる、と皆さんよく誤解されているのですが、脱水状態の時にお茶を飲んでも、利尿作用で排出することはありません。
お茶を飲んで尿をした体験のある方もいると思いますが、水分補給をした際、体液の濃さが一定より薄くなった場合、身体は余分な水分を排泄するしくみになっています。これは、水でもお茶でも一緒で、カフェインは関係ありません。水が足りれば、自然に排出されます。
また、食事の時にお茶など飲みやすい飲料を摂る習慣をつけることで脱水症状を防ぐことができます。』
なんと噂とは異なり、「脱水時にお茶を飲むのは、水分補給として有効」という結果を述べた、伊藤園。
つまり、水分を摂ることによってトイレに行きたくなっても、含まれるカフェインの影響で排泄量が増えるわけではないということになります。
2023年には奈良女子大学と共同で調査を行い、「軽度脱水時の緑茶の摂取は排尿を促進しない」と結果を発表。
「お茶は熱中症や脱水対策には逆効果」という言説は、事実とは異なるようです。
伊藤園の見解は、その後もたびたびSNSで話題に。
2024年現在も「ずっと噂を信じていたから、衝撃的」や「そうだったのか…勘違いをしていた」といった声が上がっています。
とはいえ、どの飲み物も基本的に摂取しすぎるのはNG。
無理に水分補給をするのではなく、定期的に自分に合った量を口にしてくださいね。
詳細は、grape [グレイプ]をご覧ください。
編集者:いまトピ編集部