2024/8/15 14:52
絶好調「めちゃコミック」が買収される「なぜ」→今までの運営が繊維メーカーだった「なぜ」

「国内最大級の漫画配信サービスが買収される」
電子コミック配信サービス「めちゃコミック」が米投資ファンドに1300億円で買収されると報じられ、さまざまな反応が起きている。
一方で、同サービスの運営元が総合化学メーカー「帝人」の子会社であることに驚く声も。
なぜ繊維メーカーと知られる帝人が、電子コミックを展開しているのか。
帝人は1915年の創業以来、繊維メーカーとして成長したが、近年は医療医薬分野や自動車部品分野など、事業を多角化。
そのなかで生まれたIT部門を日商岩井(現双日)のIT部門と合併させてインフォコムが誕生。
インフォコムは、特に医療系システムで名を馳せたが、高いITの技術力を生かして携帯電話などへのコンテンツ提供を始め、電子書籍の配信も行うように。
その電子書籍配信が急速に拡大し、「めちゃコミック」を展開するアムタスを分社化。
インフォコムの2023年度の営業利益97.8億円のうち、電子コミック関連が75.4億円を占めるほどにめちゃコミックは成長したのであった。
一方で帝人の本業である繊維や自動車、ヘルスケア事業は低迷。
今回の買収については、相乗効果の低い電子書籍配信サービスを売却し、その利益を本業に回すほか、株主への還元に充てる見込みだ。
紙媒体の漫画市場は大きく衰退するが、電子コミックは今や7000億円ともいわれる市場規模に達し、さらに拡大の見通し。
高値で売れる今、帝人は米投資ファンドに売却を決断したとみられる。
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編集者:いまトピ編集部