やよい軒 未だにご飯おかわりし放題!!!「ありったけの〜米を〜かき集め〜」~令和のコメ騒動~
「令和のコメ騒動」といわれ、コメ不足が各地で問題を巻き起こしている。そんななかで、やよい軒は相変わらず「ごはんのおかわり自由」を続けており、「どこから大量のコメを仕入れているのか」と不思議がる声が出ている。
都心の店舗などでも、ごはんのおかわりを自由にできるのはなぜなのか。Business Journal編集部は、やよい軒を展開するプレナス広報部に、コメの仕入れ体制について話を聞いた。
「お米の確保につきまして、今年度使用分の買い付けは既に終了しております。また、来年使用分は3月の田植え前時期から供給を最優先に産地周りを実施しております。産地との取り組みは10年近く実施しておりますが、どのような市場環境においても継続していくことで、不足時に安定した供給を実現できます。
当社は、これまでもお米にこだわり事業を行って参りましたので、今後も安定して供給できるよう努めてまいります」(株式会社プレナス コミュニケーション本部 コーポレートコミュニケーション室)
やよい軒に限らず、飲食店チェーンなどでは、農家から直接一定量のコメを仕入れる契約を結んでいる。そのため、市場に出回る前に優先的にコメを確保できるのだ。ちなみに、やよい軒や弁当店「ほっともっと」などを展開するプレナスでは、北海道から九州まで日本各地の農家からコメを仕入れ、福岡、埼玉、北海道、大阪の4カ所の精米センターで精米してブレンドしている。
実は1995年に食糧法(旧食糧管理法)が改正され、農家は事前に届け出を出せば自由に米を売ることができるようになった。それ以前は、コメの価格と流通は政府の管理下にあったが、農家が民間企業や一般消費者に直接、コメを販売できるようになった。
一般的には、収穫されたコメは農家から農協(JA)へと出荷され、コメ価格センターを通じて入札が行われて価格が決まった後、卸売業者を経てスーパーマーケットなどの店頭に並ぶ。それがある程度、消費量が決まっている飲食店チェーンなどは、直接農家から仕入れられるため、市場でコメ不足になっても安定した量と価格で販売が可能になる。
もちろん、一般の消費者でもネットなどを通じて直接農家からコメを購入することは可能だ。また、ふるさと納税などでコメを返礼品としている自治体に寄付をして、コメを格安に入手することも検討してみるといいのではないだろうか。
以上、ビジネスジャーナルから紹介しました。
編集者:いまトピ編集部