2024/10/28 15:11
乾杯で「グラスを合わせる」理由は「〇〇を証明するため」…知っているのは「わずか1割」
お酒の席に人が集まると、自然とグラスを合わせたくなるものだが、この習慣はいつ頃始まったものなのだろうか。
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女700名を対象に実施した調査では、「お酒の席での乾杯の理由を知っている」のは全体でわずか11.2%
乾杯の起源は古代ヨーロッパの「神や死者のために神酒を飲む」という宗教的な儀式にあると言われている。
その後、お酒には悪魔が宿っているため、グラスを合わせて音を立てることで悪魔を追い払うという考え方が浸透していく。
さらに、戦乱の世では酒の席での毒殺も横行していたため、杯を強くぶつけることで互いのグラスに酒を飛ばし合い、毒が入っていないことを証明するという意味もあったようだ。
日本で乾杯が一般に普及したのは明治~大正期だと言われている。
一説には、黒船でやってきたペリー提督らが乾杯している様子を見た幕府の役人たちがその所作を真似はじめたのが始まりと言われている。
また、江戸時代末期に米国へ渡航した幕府の役人が立ち上がって杯を合わせて飲むしきたりを見聞きしてきた、日英和親条約などの条約締結のために来日したイギリス人により伝えられた、などの説も。
いずれにしても、その後西洋文化が普及し、ビールや洋酒が広まるにつれて乾杯の習慣も一般に広がっていったようだ。
こうして日本でも広く行われるようになっていった「乾杯」。
その由来を「初めて聞いた」方も多いのではないだろうか。
以上、Sirabeeからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部