ゲオ、実は「セカストの海外進出」で成功しつつある…「海外100店舗」「売上高140億円」
ゲオが傘下のセカンドストリート(セカスト)の海外展開を加速させている。
アメリカを皮切りにマレーシア、台湾、タイの4カ国・地域で展開し、10月には海外100店舗に達した。
いまや海外事業の売上高は約140億円に達する。
ゲオは1986年、愛知県にビデオショップを開業したのが始まり。
現在のゲオは、ゲームやスマートフォン、家電などの買取販売を中心とするメディアショップ「GEO」と、衣料品や服飾雑貨などの中古品買取販売を行う「セカンドストリート」が事業の柱となっている。
セカンドストリートはもともとゲオが立ち上げたブランドではなく、1988年に創業されたフォー・ユーが前身。
996年に総合リサイクル店「2nd STREET(セカンドストリート)」を開店したほか、讃岐うどんの「はなまる」を立ち上げている。
だが、はなまるが多額の赤字を出したことから同事業をすかいらーくに売却、本体のフォー・ユーも2008年にゲオに買い取られ、2010年には上場廃止、社名もセカンドストリートへと変更になった。
ゲオの傘下でセカンドストリートは急成長。
当時、CDなどのレンタル事業が右肩下がりになるなかで、ゲオの主力事業のひとつとなった。
中古市場研究所は語る。
「ゲオは、セカンドストリートを主力事業とするタイミングが抜群でした」
「それまでの主力だったレンタル事業が、インターネットの普及によって急速に廃れていく中、祖業に固執することなく、軸足をスムーズに移行しました」
「その後、フリマアプリなどが普及して中古品の買取販売が難しくなる中でも、全国に店舗を拡大して収益を上げていました。同業のブックオフが一時、赤字に転落して閉店が続出したのと対照的です」
「ブックオフもその後、売買の中心を中古本からトレーディングカードやブランド品などへ移すことで回復しましたが、セカストはECや海外進出に光明をみいだしています」
個人売買が定着すればするほど、実店舗は単なる中古品の買取販売ではなく、なんらかの差別化を打ち出す必要がある。
そんななかで、中古品売買が定着していない国への進出は、無限の可能性を秘めているといえるのかもしれない。
ゲオは2004年、「ゲオショップ」を米国に進出させたが、海外展開は成功しなかった。今度はセカンドストリートによって世界展開を成功しつつあるのだ。
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編集者:いまトピ編集部