しまむら「2倍」社員の平均年収が話題
格安な価格と豊富な種類のアイテムで人気の大手アパレルチェーン「しまむら」。
その社員の平均年収が689万2000円(同社の有価証券報告書より)で、看護師の約508万円(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」より)を上回っていることが一部で話題を呼んでいる。
その額はアパレル業界平均の約2倍で、日本人の平均年収458万円(国税庁発表「令和4年分民間給与実態統計調査」より)も大きく上回っている。
SNS上では「しまむら」社員一人当たりの業務量やパフォーマンスの高さを考えれば、決して高くはないという声も。
<しまむらの本社社員は凄い働き方してるから。月曜は前週の分析、週中は何社あんねんってほどの仕入れ先とのやりとりとかPB企画や生産。そしてオーダー。週末は売り出しの確認とか初動の調査もやってるでしょ。土日も店舗行ったりでいつ寝てんのって思う>
アパレル業界でトレンドリサーチやコンサル事業などを手がけるココベイ社長の磯部孝氏は語る。
「『しまむら』の経営的な特徴としては『会社も人も買わない』という方針を掲げ、物流システムなども含めてあらゆる面で自前主義を貫いている点があげられます」
「基本的には社員の中途採用を行わず、2~3年のスパンで部署を異動するジョブローテーションを行っています」
「それを実現可能にしているのが社内の業務マニュアルの存在です。常に社員が改善提案を行い、マニュアルの内容が更新・追加されていき、部署が変わってもマニュアルを読めば業務を行えるようになっています」
では、689万2000円という「しまむら」社員の平均年収はどう捉えるべきなのだろうか。
「どう評価すべきかは非常に難しいですが、全上場企業約3800社の23年度の平均年収は651万円なので、それより少し上ということになります」
「以前から重労働かつ低賃金というイメージを持たれているアパレル業界の平均年収は350万円ほどだといわれているなかで、この水準の年収を出しているというのは、業界のリーディングカンパニーであるという『しまむら』の自負の表れであるとも感じます」
以上、その他詳細はBusiness Journalをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部