めったに行かない中華屋さん「いつもの?」→常連でもないが「とりあえず首を縦に振ってみた」
「いつもの」
それは店の常連だけに許される魔法の言葉。
憧れはするものの、言ったことがない人の方が多いのでは。
たとえばもし、“今日だけ”その店の常連になれるとしたら。
「いつもの」、頼んでみますか?
「めったに行かない中華屋さん。カウンターに座ると、いつもの?と聞かれた。
私に似た常連さんがいて、いつも同じ物を食べるのだろう。
好奇心が抑えきれなくて、とりあえず首を縦に振ってみた。空腹だから「大盛で」と言ってみた。」
「餃子の大盛(10個。並盛は6個)が到着。そう来ましたか。程なくして小瓶も到着。
さて、この後どうしようか。」
「餃子がなくなりかけた頃、鍋で肉と野菜を炒め、麺を茹で始めたおかあさん。ラーメンの上に野菜炒め、最後に焼豚をちょこんと乗せて完成。この店ではこれをチャンポン麺と呼ぶのだと会計時に知った。
美味しかった。今度から私も注文しよう。会った事もない常連さん、教えてくれてありがとう。」
一連のポストをしたのは、ノムラ(@nomu1010)さん。
めったに行かない中華屋さんで「いつもの?」と突然聞かれたら…「人違いです」と言ってしまいそうですよね。
エピソードもさることながら、その文章はどこか心地よく、引き込まれるものがあります。
Xでは、
・誰かの人生を一時的に借りる。
好奇心がくすぐられる。
・星新一のショートショートの一文みたい🙂
・おもしろい、読ませる文章だな
孤独のグルメ的な淡々と進むけどクセになる話だった
飯も美味しそうで行ってみたい
・いつもの?」と聞かれると「人違いです」と答えてしまうのでこういう体験できないけどお店も文章もめっちゃ魅力的
・どうなるかが分からないを楽しむ…
食事以上に「不安と好奇心を味わう」心の余裕に脱帽だ
と、そのポストに心奪われる人が続出。
ギスギスしたSNSの中にあって、ノムラさんの自然体かつ心の余裕があらわれたエピソードと文章が、多くのユーザーを惹きつけているのかもしれませんね。
「まるで文芸誌に寄稿した有名作家のエッセイかのような上質の読み応え
ポス主氏が見知らぬ常連さんのオーダーを追体験すると同様に本ポストを読んだ我々もまたポス主氏の奇特な体験を享受できるという、幸せな「入れ子構造」に魅せられました」
そんなユーザーの声が上がるのも納得ですね。
いつか「いつもの」、言ってみたいものです、
以上、エンタナビからお届けしました。
編集者:いまトピ編集部