ハチミツ「だからいつも固まってたんだ」
しばらく使っていなかったハチミツが、白く固まっていたことはありませんか。
変質したように見えるため「もう食べられない」と思う人も多いかもしれません。実は、適切な方法で湯せんをすれば元通りに回復します。
ハチミツが白くなる原因は、ハチミツに含まれているブドウ糖が気温や振動などで変化するためです。特に冬場に多く見られます。
ハチミツが結晶化して白く固まっているだけで、傷んでいるわけではないので捨てる必要はありません。
養蜂家であり『はちみつマイスター』のおしゅんさんによると、白く固まったハチミツは湯せんにかけると元の状態に戻るそうです。早速、手順を見てみましょう。
準備するもの
・ハチミツの容器や保存袋がしっかり入る大きさ、深さの鍋
・容器の中をかき混ぜるための箸やスプーン
湯せんの方法
1.鍋にお湯を沸かす。
2.ハチミツが入った容器のフタを開け、お湯が沸騰している状態の鍋に入れる。入れる時は鍋の中央に置く。
3.箸やスプーンなどで静かにかき混ぜながら溶かしていく。
湯せんの手順は以上の通りです。ハチミツに触れる箸やスプーンは事前にしっかり洗い、雑菌の侵入を防ぎましょう。
注意するポイントは、『ハチミツの温度を上げすぎないこと』です。
目安としてははちみつの温度が60℃を超えないように湯煎してください。
はちみつマイスターおしゅんのブログ ーより引用
湯せんを続けているとどうしても温度が上がってしまい、60℃を超える恐れがあります。温度計を使って観察しながら、55℃を超えたあたりから火を弱めたり消したりして、できる範囲でコントロールしていきましょう。
なお、ハチミツが完全に元通りになるまでの時間は30~45分が目安ですが、ハチミツの種類や固まり具合で前後します。
ハチミツの様子を見ながら作業してください。
湯せんで元に戻るとはいえ、できれば白く固まるのを防ぎたいところ。ハチミツを確実に固まらないようにする方法はありませんが、できるだけ防ぐためには以下の方法がおすすめです。
1.冷蔵庫の野菜室で保管する
ハチミツは気温の変化で白く固まりやすいため、一定の温度に保たれている野菜室での保管が理想的です。
2.取り出すスプーンなどはしっかり洗い、乾燥させたものを選ぶ
ハチミツに水分が入ってしまうと結晶化が早まってしまいます。ハチミツをすくう時はカトラリーに水分が付いていないかを確認しましょう。
保管場所や使う道具の状態に少し気を使うだけで、ハチミツは固まりにくくなります。万が一結晶化した時は、湯せんの方法や適温を意識しながら、最後までおいしくいただきましょう。
詳細はgrapeをご覧ください。
編集者:いまトピ編集部